基本情報
名称 |
源光山 円手院 明石寺 |
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名称(読み) |
げんこうざん えんじゅいん めいせきじ |
本尊 |
千手観音菩薩 |
駐車場 |
あり(無料) |
宿坊 |
なし |
愛媛県西予市の全域は西予ジオパークに指定される地域で、四国カルストや太古の地層が露出したスポットが点在し、自然のエネルギーが溢れる地域です。
そんな西予市に43番 明石寺配置します。この札所には鎌倉幕府を作った源頼朝に縁があり、頼朝は命の恩人である池の禅尼を弔って寺の修繕を手掛けたと言われています。
また、女神が山の上に巨大な石を運んで祈願をしたという伝説に基づいて「あげいしじ」と呼ばれていた歴史があります。そのため、げんざいでも「あげいしじ」と呼ぶ人もいます。
明石寺の見どころ
・しあわせ観音像
・仏足跡
境内にあるしあわせ観音は西国33ヶ所巡りをした女性が明石寺に寄贈したものです。この周囲には西国33ヶ所の石像が祀られており、ミニ西国33ヶ所のようになっています。ここで巡拝したい場合は巡拝用のお札を納経所で手に入れることができます。
大師堂の前には仏足跡があります。これはお釈迦様の足の模様を記したもので、合掌して参拝した手で自分の体の悪い所を撫でると罪や痛みが消えると言われています。
現在はお釈迦様の姿を仏像として表現しますが、仏像が造られるようになる以前は、お釈迦様を崇拝する偶像崇拝は禁止されていました。少しでもお釈迦様を近くに感じるために仏足跡が造られたと言われています。
十夜ヶ橋(とよがはし)
43番 明石寺から44番 大寶寺は約65kmの距離があり、札所間の距離では3番目に長いルートになります。その途中に別格霊場の十夜ヶ橋があります。
四国八十八ヶ所以外にも弘法大師に深い関係のある20の寺院は別格霊場として扱われ、十夜ヶ橋はそのうちの一つという事になります。
弘法大師がこの地で修業をしていた時、泊まる場所が見つからづに橋の下で眠ることに決めました。しかし、冬の厳しい寒さで一睡もできず、夜が明けてしまいました。
弘法大師は寒い中で我慢を続け、その時間が10夜の長さに感じたことから十夜ヶ橋と名付けられました。現在でもかつての弘法大師と同じ体験をするために橋の下で野宿をするお遍路さんが多くいます。
札所の歴史
弘仁13年(822年)、弘法大師が法華経を奉納し、寺の再興に貢献したと伝わります。このとき、1夜にしてお堂を建設したという伝説も残っています。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。明石寺では千手観音菩薩が本尊として祀られています。
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