基本情報

名称

海岸山 岩屋寺

名称(読み)

かいがんさん いわやじ

本尊

不動明王

駐車場

あり(有料)

宿坊

なし

高知県に隣接する愛媛県久万高原町に45番 岩屋寺はあります。久万高原では四国カルストや綺麗な星空が有名で隠れた観光スポットになっています。
岩屋寺はその名のとおり岩の囲まれた札所で、巨大な岩に本堂が埋め込まれるように作られています。昔から山岳修行の場として崇拝された場所であり、現在でも訪れる人に畏敬の念を感じさせます。
岩屋寺の見どころ
・岩屋
・逼割禅定(せりわりぜんじょう)
寺名の由来にもなった「岩屋」は本堂の右手にあります。岩屋は垂直に切り立った岸壁の中腹にあるくぼみで、梯子を上って行くことができます。
岩屋は法華仙人を祀った仙人堂の跡と言われます。法華仙人は、かつてこの地で修業をしていた修験者であり、弘法大師に帰依した人物と伝わります。
また大師堂の裏から300m程の山道を登ると「逼割禅定」の入り口に付きます。逼割禅定は1人分ほどの隙間しかない岩の裂け目を15m、鎖の崖を10m、ハシゴを21段上るコースで岩の頂上に出ることが出います。
岩の頂上には白山権現が祀られており、山岳修行を味わうことができます。また、頂上からの眺めは絶品で厳しい道を登るの価値はあります。
穴禅定
岩屋寺のように自然のエネルギーが溢れる場所は、山岳修行の場として崇拝されてきました。巨大な岩を作り出した自然に対して、おのずから畏敬の念が現れたのです。修験者は厳しい自然の中で修業をし、偉大な自然と一体化することで自らを鍛えたのです。
そのため、岩屋寺周辺には多数の修行場があり、弘法大師に関連するスポットもあります。そのうちの一つに穴禅定があります。
穴禅定は本堂に向かう階段の下にある洞窟で、願いをかなえてくれる「かなえる不動」が祀られます。お遍路さんはローソクやライトなどを照らして進み、20m程歩いたところに弘法大師が掘ったと伝わる霊水が湧き出しています。
「禅定」とは仏教用語で心を静めて一つの対象に集中する瞑想という意味があります。真っ暗な穴に入ると自然に精神集中ができるるのです。
札所の歴史
法華仙人の修行場出会った場所に弘仁6年(815年)に弘法大師が訪れ、本尊を刻んで安置したと伝わります。
白山権現を祀る逼割禅定(せりわりぜんじょう)と不動明王を祀る穴禅定があり、昔から修行の場として信仰を集めてきました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。岩屋寺では不動明王が本尊として祀られています。
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