高野山にある企業墓の意味、ヤクルトやロケット型の暮石を解説

高野山奥の院にある企業墓の存在を知っている方は多いです。例えば、パナソニックや日産など有名企業の墓を見ることができます。

 

しかし、企業墓の意味を理解せずに参拝しても素通りするだけになってしまい、もったいないです。知識を深めてから高野山を訪れると何倍も楽しむことができます。

 

そこでこの記事では、「高野山にある企業墓」について、注意点やアクセス方法を踏まえて詳しく解説をしていきます。

高野山にある企業墓の意味

企業墓とは、会社で働いていた人を供養するために建てられたお墓のことです。一般的な墓では遺骨が納められていますが、企業墓では納骨されていないことが多いです。要するに、企業墓は供養塔(くようとう)や慰霊碑(いれいひ)としての役割を果たしています。

 

ちなみに、一般的な供養塔は五輪塔(ごりんとう)という形状が多いです。実際の写真を以下に示します。

 


しかし、企業墓は形がそれぞれ異なっていて個性的なのが特徴です。高野山には、会社をモチーフにしたものが多く有ります。例えば、コーヒーの形をした墓石などもあるので、見るだけで驚く部分も大きいと思います。

 

 

なお、企業墓には「物故者慰霊碑」という文字が刻まれています。物故者(ぶっこしゃ)とは亡くなった人を意味し、故人たちを供養していることが理解できます。例えば、以下は日産自動車株式会社の慰霊碑になります。

 

 

このように、高野山には企業墓が数多く存在しています。参拝料金などは費用であるため、誰でも見学することができます。

 

高野山にはなぜ企業墓があるのか

高野山の奥の院の参道には企業ばかだけでなく、戦国武将を含め、多くの人の供養塔や納骨堂があります。なぜ、高野山の奥の院に墓が集まるのか説明していきます。

 

高野山奥の院には弘法大師が祀られる廟(びょう)があり、56 億 7000 万年後に弥勒菩薩と共に蘇り、人々を救うとされています。高野山の供養塔に魂を置いておけば、56 億年後の瞬間に立ち会えるというわけです。

 

こうした理由で、高野山には供養塔や納骨堂が集まり、20 万以上の墓があると言われています。この風習に習い企業墓も誕生しました。

 

高野山に建てられている企業墓の中でも最古だと言われているのが 1938 年に建てられた「松下電器」の企業墓です。創業者の松下幸之助は「経営の神様」とも呼ばれていることから、松下幸之助を参考にして、「自分の会社も高野山に墓を作りたい」と考えた企業が高野山に企業墓を建てるようになりました。ちなみに、高野山だけでなく滋賀県の比叡山にも企業墓があります。

 

ヤクルトやロケット型の墓石

企業墓は個性的な墓石が多いですが、実際にどんな物があるのでしょうか。印象的なのが「ヤクルト」と「ロケット型」の墓石です。

 

ヤクルトについては、普段飲んでいる「ヤクルト」がまさにそのままの形でお墓になっているのです。以下は実際の写真です。

 

 

また、ロケット型の墓石もあります。こちらは、輸送用機器を製造する企業である新明和工株式会社の企業墓になります。

 

 

印象的なのがそのサイズです。全部で 3 メートル以上にもなるという大きさのためインパクトが大きいのです。そのため、無数の暮石の中からすぐに見つけることができます。他にも高野山には個性的なデザインの企業墓がたくさんあります。

 

例えば、キリンビール株式会社の墓にはビールのロゴと似たような麒麟(きりん)の銅像が建てられています。従来のお墓の枠に囚われず、自分たちの個性を存分に表現しているのが企業墓の特徴だといえます。

高野山の企業墓がある場所

高野山の「奥の院」に企業墓はあります。しかし、奥の院には 20 万もの暮石があるため、企業墓がどこにあるか迷うことがあります。そこで、あらかじめ場所を理解してから訪れると、墓地内で迷わずに済みます。

 

まず、GoogleMap で「高野山 奥の院」と検索すると、以下のような地図が表示されます。

 

上記のオレンジで囲まれたエリアはこのエリアは高野山中之橋霊園と呼ばれる場所であり、企業墓が多く見られます。また、代表的な企業墓の配置は以下のようになります。

 

(出典:日経新聞

 

奥の院の敷地内では「英霊殿」の標識があるため、迷ったら英霊殿を目指し、そこから上記の地図を参考にして企業墓に行くと良いです。

 

高野山の企業墓の行き方、アクセス方法

上記のエリアに行く方法を具体的に説明します。基本的には「高野山 奥の院」とナビに入れて行けばいいです。なお、鉄道で行く場合、「極楽橋駅」で降り、ケーブルカーに乗り継ぎ「高野山駅」で降ります。

 

そこからバスで行く場合「奥の院前」というバス停で降ります。自動車で行く場合、「中の橋立体駐車場」が企業墓から最も近い駐車場になります。

 

高野山には金剛峯寺など複数の観光スポットがあるので、駐車場もたくさんあります。そうした駐車場を利用して奥の院まで徒歩で参拝しても問題ありません。

 

企業墓参拝の注意点

企業墓を見れば、個性的で驚くことも多いでしょう。そのため、どうしても騒いでしまったり写真を撮りたくなったりします。

 

特に最近は SNS も発達してきているので、インスタ映えなどを狙いたくなる方もいることでしょう。しかし、「墓」であることを忘れてはいけません。

 

亡くなった方がいることを忘れずに、慈しみの心をもってお参りするようにしましょう。他の方の迷惑になるような行動は絶対に控えるべきです。静かにマナーを守りながら参拝をするようにしましょう。

 

まとめ

今回は、高野山の企業墓についてまとめました。普段自分たちが考えている「墓」とは違った部分あり、企業の思いや理念が反映されていることがわかります。

 

また、デザインだけでなく、たくさんのユニークな面があるのは企業墓の大きな魅力だといえます。企業墓が高野山にある理由について理解してから参拝すれば、楽しさが倍増します。

 

ぜひ今回の記事を参考にしつつ、企業墓についての理解を深めて高野山を参拝しましょう。ただし、企業墓があるのは墓地であるため、他の参拝者に配慮した行動やマナーに気をつけることが大切です。

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