基本情報

名称 橋池山 摩尼院 立江寺
名称(読み) きょうちざん まにいん たつえじ
本尊 延命地蔵菩薩
駐車場 あり(無料)
宿坊 あり

19番札所 立江寺は境内の美しさランキングがあれば必ずランクインするであろう札所です。春には桜や藤が咲き乱れ、明るくカラフルな雰囲気が漂います。しかし、大師堂脇には女の黒髪が巻き付いた縄が奉納されているホラースポットもあります。
立江寺は阿波の関所と呼ばれる札所で、悪人はここで罰を受け先には進めないと言われてきました。見張りがいるわけではありませんが、徳島の第一関門という事になります。
立江寺の見どころ
・黒髪堂
・本堂絵天井

大師堂の横に黒髪堂という小さなお堂があり、中には縄に巻き付いた髪の毛が祀られています。是非中を覗いてみましょう。
かつて罪のある者が八十八ヶ所巡礼で立江寺を通過しようとした際、髪の毛が巻き付いて死にそうになったのです。心当たりのある方は近寄らない方がよいかもしれません。
立派な本堂は2階立てで階段を上った先に本尊は祀られています。本堂内部は全体的にきらびやかですが、天井もチェックしてみてください。格子に区切られた中に数々の絵が埋め込まれており、圧巻です。
お京のエピソード
立江寺は阿波の関所と呼ばれ、罪があるものは通ることができません。そのエピソードはお京という女性に由来します。
お京は要助という男と結婚し夫婦として生活していましたが、長蔵という男と不倫関係になっていました。さらに、長蔵とともに要助を殺害してしまいました。
それでも、来世のために長蔵と四国遍路をしようと決め、立江寺までやってきましたが本尊を拝もうとしたとき、お京の髪が逆立ち、鐘の紐に絡みつきました。
お京が懺悔すると頭皮がはがれ、死を免れることができたのです。このとき巻き付いた髪が黒髪堂に安置されています。
札所の歴史
天平時代(729~749年)に聖武天皇の勅願で行基が開創されました。後に訪れた弘法大師が地蔵菩薩を刻んで安置したとされています。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。立江寺では地蔵菩薩が本尊として祀られています。もともとは光明皇后の安産祈願に作られた5cmほどのかわいい地蔵菩薩でした。
後に弘法大師が訪れた際に180cmの地蔵菩薩を刻み、内部に小さな地蔵菩薩像を収めたとされています。
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