手段 日数の目安 距離 1日の移動距離
自動車 10日 1300km 130km
自転車 20日 1300km 75km
歩き 40日 1100km 27.5km

日程の目安
お遍路の旅に出かける際、日程調整が重要となります。88ヶ所すべてを巡るためには長期間のプランを考えなければなりません。
多くの先輩お遍路さんの体験を参考にすると、上記のような目安になります。総距離から逆算した1日の移動距離も併せてご覧ください。予め宿を確保し、夜間の巡礼を避けるなど、無理の無い計画を立てましょう。
納経の受付時間
お遍路には時間的な制限があります。巡礼と同時に、納経帳や掛け軸などに御朱印を集める場合は受付時間(7:00~17:00)も考慮しましょう。受付時間を過ぎると御朱印がもらえないため、計画に大きく影響します。
基本的にお遍路にルールはありません。服装や札所での読経は決められたものではありません。そのため、御朱印を集めなければ日数はもっと短くなります。
某人気ローカルTV番組のように、自動車でなるべく早く札所を巡ろうとすれば4~5日で巡ることも可能です。
歩き遍路は距離が短い
昔から多くのお遍路さんが遍路道を歩いてきました。現在のお遍路さんは昔ながらの遍路道を通る事が多く、専用の地図を見て進みます。お遍路さんが歩いた道をたどることで歴史や情緒を感じることができます。
昔ながらの遍路道には、2列になって歩けないほど細く急な山道があり、自動車では通ることができません。自動車や自転車でお遍路をする場合は、迂回が必要です。そのため歩き遍路は公道を通るより距離が短くなります
お遍路の総距離は選ぶルートによって多少の差はありますが歩き遍路では1,100km、自動車や自転車によるお遍路は1,300kmということになります。
簡単になるお遍路
かつての遍路道はトンネルや大きな橋はなかったのでお遍路さんは現在より厳しいルートを通らざるを得ませんでした。距離があり、高低差のあるルートです。
しかし、現在はトンネルや橋が次々と作られてお遍路が簡単になりました。また、21番札所の太龍寺や66番札所の雲辺寺ではロープウェイに乗って麓から札所まで直行できます。そのため、より安全に多くの人がお遍路を参拝できるようになったのです。
バスツアーは約12日
お遍路ツアーに参加すれば日程の心配を一切する必要がなくなります。集合時間に間に合えば自動的に札所や宿に連れて行ってもらえます。出発地点やプランにより日程は異なりますが、12日前後で結願できるプランが多いです。
お遍路ツアーは日程調整をしなくても良い代わりに融通が利きません。寄り道や休憩は難しいく忙しいと感じる方にはタクシーなどで行く個人プランのツアーをお勧めします。