お遍路で白衣(白装束)を着る意味:四国八十八ヶ所での正装はある?

 

四国八十八ヶ所の巡礼者は「白衣、金剛杖、菅笠」の3つの服装をしていることが多いです。徒歩での参拝に限らずバスツアーや自動車での巡礼であっても、上記の服装を用意して参拝します。

 

しかし、意味不明な状態でお遍路衣装を用意してはいけません。宗教的な作法やルールには意味が込められているため、理解した上で衣装を用意すべきです。そこで、ここではお遍路衣装の中でも「白衣」について詳しく解説していきます。

 

お遍路の衣装や格好には死装束の意味がある

お遍路さんが着る白衣は「死装束」としての意味が込められています。これは、険しい遍路道で生き絶えたとしても、成仏できるように最初から死装束を着ているのです。実際に、かつての遍路道は危険と隣り合わせであり、道中で亡くなる人もいました。

 

そうした歴史から修行者の正装として白衣を着るようになりました。現在のお遍路では旅の途中で息絶えるような危険性は少ないですが、過去の習慣に従ってお遍路さん白衣を着ているのです。

 

当然、仏教や弘法大師に対して信仰心のない人は仏教的な意味で白衣は着ません。しかし、白衣を身にまとうことでお遍路をしていると実感できます。

 

白衣をお遍路さんが着るようになった歴史

1200年の長い歴史のあるお遍路で、白衣はどのくらい歴史があるのでしょう。実は白衣の歴史は浅く、お遍路に定着したのは昭和初期ではないかと考えられています。

 

実は江戸時代までお遍路さんには決まった服装はなく、白衣とは限りませんでした。これは「近世風俗志」という書物に記載されています。

 

修行僧や先達でない一般のお遍路さんが白衣を着るようになったのは1940年の書物に記録が残っているので、昭和の初めだろうと考えられています。

 

半袖や七分袖の白衣、女性用のお遍路衣装はあるか?

お遍路で着用する白衣は基本的に男女兼用であり、デザインも同じです。しかし、サイズや袖の長さが異なるため、注意して購入するようにしましょう。

 

ユニークな白衣として、特殊な素材を利用することで紫外線対策や速乾性を発揮するものもあります。日焼けが気になる女性、あるいは歩き遍路をする場合などは最適な白衣になります。

 

このような特殊な白衣については札所の売店で販売していないことが多いです。たとえば、以下のようにインターネットの通販サイトで購入するのが良いでしょう。具体的な商品について紹介します。

 

半袖の白衣(サイズ:M、L、LL)

 

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UV加工された白衣(サイズ:M、L、LL)

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輪袈裟(わげさ)を着るのが正装、色の意味は?

お遍路さんの中には、白衣の上から「輪袈裟」を身につけている人もいます。そもそも、輪袈裟は僧侶が着ている袈裟の略式版であり、参拝時に正装となります。イメージとしてはビジネスマンが正式な場所でネクタイを着けるのと同じです。

 

お遍路で巡礼するときは、常に輪袈裟を着た状態で良いのですが、トイレに入るとき、食事のときは輪袈裟を外すのが良いとされています。実際に以下のような張り紙を見つけました。

不浄なトイレに神聖な輪袈裟を持ち込むことがNGとされています。また、食事中に酒を飲むことも邪気や煩悩との関連があるため、食事中は輪袈裟を外すべきと言われています。

 

また輪袈裟を購入するとき、色を選ぶことができますが、これは好みの色で問題ありません。本来の意味は、僧侶の階級に応じて色分けがされているのですが、それは僧侶での事情であり、一般のお遍路さんにとっては関係ありません。

 

輪袈裟を四国で現地調達しようとすると、色のバリエーションが少ないです。そこで、インターネットで事前に好きな色の輪袈裟購入しておくのがおすすめです。インターネットで購入できる輪袈裟をいくつか紹介しておきます。

輪袈裟(無地)


輪袈裟に「四国八十八ヶ所」など文字が書かれていないため、お遍路以外の巡拝でも代用することができます。たとえば、西国三十三箇所や秩父八十八ヶ所などを参拝する予定のある方は無地の輪袈裟を選ぶといいです。色や柄についても「七色花」「雲立涌菊紋」などバリエーションがあり、自分で選ぶことができます。

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輪袈裟(四国八十八ヶ所・南無大師遍照金剛)


逆に、「四国八十八ヶ所。南無大師遍照金剛」の文字が入った輪袈裟もあります。これだと四国を巡った記念としてピッタリな輪袈裟になります。西国三十三ヶ所などの輪袈裟もあるため間違えないように注文しましょう。

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白衣に御朱印を押してもらうときは御朱印用白衣を買う

また、八十八ヶ所の朱印を白衣に押してもらうことができます。全ての札所で御朱印をもらうと、以下のような白衣が完成します。

 

出典:無畏施ガイド

 

お遍路を一周したという証を背負ってあの世へ旅立ちたいという人は、葬儀の際にこの衣装を身に付けるよう遺族に頼みます。

 

なお、白衣に朱印をもらう場合は実際に来て居る白衣に判を押すのではなく、判衣用の白衣が販売されているので、それを準備しましょう。御朱印用の白衣には「御詠歌」という、札所ごとの短歌が印刷されており、御朱印を描く場所の目安になります。

 

ここで注意しなければいけないのは、西国三十三ヶ所や小豆島八十八ヶ所では札所名が異なります。そのため、必ず「四国八十八ヶ所」専用の白衣を購入しなければいけません。

 

判衣用の白衣についても、札所の売店やネットショップで購入することになります。中央の弘法大師や「南無大師遍照金剛」などの文字にバリエーションがあり、好みに応じて選択しましょう。

 

現地調達しようとすると、好みのデザインがないことが多いため、事前に購入してからお遍路に出発すると良いです。ここでは、Amazonや楽天で人気の御朱印用白衣を紹介します。

 

カラーの弘法大師が印刷されている白衣

御朱印用の白衣は着衣用ではないため、サイズはありません。異なるポイントとしては、弘法大師像が「カラーで印刷されているか」「白黒で印刷されているか」程度のものです。例えば、以下のようになります。
お遍路で白衣(白装束)を着る意味:四国八十八ヶ所での正装はある?

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ファッションや服装は自由に考えて良い

ここまでお遍路さんが白衣を着る由来、輪袈裟をつける意味について説明してきました。しかし、これらは絶対に守らなければいけないルールではありません。四国八十八ヶ所巡礼は特定の宗教に限定せず、全ての人を受け入れてくれるからです。

 

たとえ、個性あふれるファッションで参拝しても問題ありません。あなた自身が納得できる服装で参拝するようにしましょう。

 

一方、「やっぱり正装に近づけた方が良いのでは?」と思うのであれば正装でお遍路をすべきです。これについても個人の自由であり、誰も文句を言うことはできません。

 


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