高知県の観光スポットといえばやはり桂浜(かつらはま)でしょう。桂浜は浦戸湾口、龍馬像のある龍頭岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸で、坂本龍馬ゆかりの地としても有名です。
龍馬が郷里の中でも最も愛した場所とされていることから現在も全国から龍馬ファンが訪れています。
桂浜の魅力はその景色にあります。一年中葉を落とさない松の緑と様々な色をした海岸の小砂利、紺碧の太平洋が調和する見事な景勝地です。
夜も楽しめる桂浜
多くの観光客は桂浜には昼間訪れます。そして、坂本龍馬像や水族館などを楽しんで帰ってしまいます。しかし、桂浜の魅力は昼だけではありません。夜もその絶景を楽しむことができます。
桂浜は古来より月の景勝地としても知られており、「月の名所は桂浜~」とよさこい節にも唄われているほどです。毎年中秋の名月の頃には「桂浜観月会」がおこなわれ、多くの市民や観光客が月を見に訪れています。
高知県出身の文豪、大町 桂月(おおまち けいげつ)の歌碑が桂浜に建っており、その美しさを歌った「見よや見よ みな月のみの 桂浜 海のおもより いづる月かげ」という歌は有名です。
桂月の雅号は月の名所である桂浜に因んだものでもあります。真っ暗で静かな海面に強く光り輝く月の光がまっすぐに反射する美しい様子は昔も今も人々の心を捉えて離しません。
龍馬像、坂本龍馬記念館、桂浜水族館、土佐犬
桂浜の東端の龍頭岬には土佐が誇る幕末の志士坂本龍馬像が建ち、右手を着物の中にいれた有名な格好で、はるか太平洋を堂々と見据えています。
海岸一帯は公園として整備されて、公園丘には龍馬の生涯や人柄などを貴重な資料を踏まえながら分かりやすく展示した坂本龍馬記念館があります。
他にも土佐湾に生息する幻の魚と言われるアカメや熱帯魚、ペンギンやアシカなども飼育する桂浜水族館もあります。
さらに、公園内には土佐を代表する有名な闘犬である土佐犬と触れ合えるとさいぬパークもあり、迫力ある闘犬闘技が見られる闘犬観戦ツアーなど人気となっています。
このように桂浜は、浜だけでなく公園として周辺施設も充実しています。桂浜に来た際にはその特徴でもある弓状に広がる砂浜を歩きながら、今も昔も変わらず同じように美しい景色を眺めたであろう坂本龍馬の気持ちに思いを馳せてみるのもよいでしょう。