借金をするまでギャンブルに依存している人は最初に自助グループに参加するべきです。
ギャンブルで借金をするとギャンブル依存症と確定してほぼ間違いありません。
当サイトでは歩き遍路の良さ、自己を見つめ直すヒントを紹介していますが、ギャンブルで借金をしてしまった人はお遍路に行っている場合ではありません。
ギャンブルを続けることで金銭感覚が麻痺し、お金の管理が全くできなくなると、現金を持っていると必ずギャンブルをしにパチンコ店などに入ってしまいます。そのような人は旅に出て自分を見つめ直す余裕はありません。

借金で一発逆転はあり得ない

ギャンブルで借金をしているということは、ギャンブルの負け組に属していることになります。下手なパチンコの打ち方、馬券の買い方は続ければつづけるほど負けてしまいます。
ところが、そういう負け組の中には借金返済のためにギャンブル場に出かける人がいます。働いて返済するのではなく、ギャンブルで一発当てて返済しようと考えます。
ギャンブルに行く前は「今日は必ず当たる」という意味不明な自信を持ち、なけなしの金で勝負しますが結果は見えています。ギャンブルで借金するような人は次の日に大勝ちすることはありません。

借金返済後もギャンブルへ

家族に頭を下げて借金を一括で返済してもらってもギャンブルを辞められるとは限りません。人間の意志、モチベーションは持続しないからです。
どれだけ辛い思いをしても、どれほど強く決心しても、辞められないのがギャンブル依存症です。
受験生が毎日10時間勉強すると決意しても途中でテレビやゲームの誘惑に負けたり、ダイエットをすると決意しても筋トレをさぼったりすることと同じで、意志やモチベーションは非常にもろいものです。
そのような弱いパワーの意志、モチベーションに任せることはギャンブルを止める方法として正しくはありません。
また、借金をした原因はギャンブルです。借金を家族に返済してもらい借金問題はなくなっても、隠れたギャンブルの問題は未解決のままです。
家族がギャンブルで借金をして、それを返済してやることは非常に危険な行為だと思ってください。表面的な痛みを消すだけで深部の原因を放置するだけです。
さらに、借金をした人は借金で困るのではなく、ギャンブルができなくて困っています。

借金はチャンスだと思え

ギャンブル依存症と言う症状としては現れにくい病気が痛みとして症状に表れるときが借金をした時です。その痛みを一瞬で消し去るのではなく、痛みを利用して深部の原因の治療に持っていくことが重要です。
ギャンブルに熱中している人はどんな手を使ってでもギャンブルをしに行きます。そして、自分が依存症だという自覚はほとんどありません。お金が儲かり興奮する娯楽に出かけています。ただし、ギャンブルはお金が無いとできません。
借金をきっかけに自助グループに参加して根本的な依存症を治すことに目を向けましょう。

適切なアドバイスをしてくれる精神科は少ない

ギャンブル依存症を疑い、精神科の受診やカウンセラーに相談することを思いつきますが、ギャンブル依存症は非常にマイナーな病気です。海外での有病率は日本と比較して低く、研究が進んでいません。また、有効な治療薬も今のところありません。
薬が無く、有病率が低い病気は儲かりません。糖尿病など有病率が高く、治療薬は死ぬまで飲まなければならないような病気は儲かる病気であるため、新薬の開発や良い治療法の開発がなされ、専門医は多く存在します。
そのため、ギャンブル依存症と言うマイナーで儲からない病気に真剣に向き合い、治療実績がある医師はかなり少ないということが現実です。
ギャンブル依存症で何のリサーチも無に近所の精神科を受診すると間違ったアドバイスを受ける可能性もあります。
そのため、まずは自助グループに参加して良い先生を紹介してもらうことが賢明です。

自助グループには仲間がいる

自助グループにはギャンブル依存症の先輩がいます。彼らは辛い経験を乗り越えて何年間もギャンブルを断ち切っています。
あなたの苦しみを理解してくれる、解決方法を知っている人の話を聞くことが現時点でギャンブル依存症の治療に最も効果があります。治療薬はありませんから。
最寄りの自助グループに気軽に参加してみましょう。
GA日本インフォメーションセンター