四国にある八十八ヵ所の寺院を巡るお遍路の旅。同じ道程を巡る旅でも時期によって様子が全く異なります。ただでさえ人口の少ない四国ですが、お寺のある地域や遍路道はド田舎と言っても良いくらいです。そのため、自然があふれ季節をたくさん感じることができるのです。

秋のお遍路

メリット

紅葉がきれい
四国八十八カ所の札所やお遍路さんが歩く遍路道は山間部にあることが多いため、綺麗な紅葉が見られるようになります。
気候が良い
真夏の暑さが和らぎ、朝晩の冷え込みが徐々に大きくなってきます。特に午前中のお遍路はすがすがしく進むことができます。また、虫が多いですが気候的には野宿も楽にできるでしょう。ただし、残暑による熱中症にはまだ十分注意が必要です。
お遍路さんが多い
秋のお遍路は春に次いで人気のシーズンです。そのため、遍路道の道中や宿での相部屋などで様々な出会いがあるでしょう。

デメリット

蜂やクマ
スズメバチは秋になると嬢王蜂が巣立ちの準備をしますが、夏より昆虫などのエサが減るため必死になっています。そのため巣から遠く離れたところまで必死にエサを探すので凶暴になっています。なるべく刺激しないようにしましょう。
クマも冬眠に向けて食料を探している時期になるため、鉢合わせる可能性が高まります。金剛杖のスズを鳴らすなどして自分の存在を認識させるようにしましょう。クマは警戒心が強いため自ら近づくことは少ないです。
日が短くなる
日没が早まるため計画を立てるときに注意が必要です。真っ暗な中を歩くと地図が読めなくなり、遍路道の標識も見えなくなるため危険です。日没時間を調べて明るいうちに宿につくようにしましょう。
昼は暑く、夜は寒い
秋になっても残暑が強いため、熱中症にはまだ注意が必要です。こまめに休憩を取り水分補給をシッカリすることで予防しましょう。
また、朝晩の冷え込みが強くなるため服装にも注意しましょう。また、標高が高くなるとさらに寒くなります。