基本情報
名称 |
医王山 養珠院 浄瑠璃寺 |
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名称(読み) |
いおうざん ようじゅいん じょうるりじ |
本尊 |
薬師如来 |
駐車場 |
あり |
宿坊 |
なし |
46番 浄瑠璃寺は愛媛県松山市に位置し、近くには「とべ動物園」があります。自動車で訪れると道後温泉や松山城にもアクセスがしやすいため、観光プランに組み込みやすい札所です。
生きている間にご利益を授けてくれるとされる薬師如来を本尊とする浄瑠璃寺は数々のご利益に恵まれる札所として知られています。
浄瑠璃寺の見どころ
・籾大師(もみだしし)
・仏手石・仏足石
様々なご利益を授けてくれる浄瑠璃寺、その一つに籾大師があり、延命・豊作のご利益があるとされます。木々が生い茂る境内の中でも樹齢1000年を超える古木で、弘法大師が加持したと伝わる伊吹柏槙(いぶきびゃくしん)の根元にあり、寿命を延ばすパワーを感じられます。
境内には仏手石や仏足石があります。これは仏様の指紋や足の裏の模様を石に刻んだもので、仏像の原型ともされます。仏像が造られるようになる前の時代では、尊いお釈迦様の姿をリアルに表現してはならないとされていたため、仏手石や仏足石でお釈迦様を近くに感じていたのです。
浄瑠璃寺の仏手石は知恵や技術に対するご利益、仏足石には健脚や交通安全に対するご利益があるとされます。その他に、さすった所が良くなる「びんずる様」、財宝や音楽に対してご利益のある「弁財天」があります。
衛門三郎のふるさと
四国八十八ヶ所、お遍路を語るうえで欠かせない人物として衛門三郎がいます。彼はこの地で生まれ、豪族として裕福な暮らしをしていました。
ある時、一人の僧が門前に現れ施しを求めてきました。衛門三郎は追い返すために、僧が持っていた鉄鉢(てっぱち)という器を地面に叩きつけると8つに割れてしまいました。
僧は立ち去りましたが、翌日から衛門三郎の8人の子供たちが次々と亡くなったので、追い返した僧が弘法大師だったことを悟ったのです。
罪を改めるために弘法大師を追って四国を巡る旅に出ました。しかし、衛門三郎は20回も四国を巡礼しても弘法大師に巡り合うことはできなかったので、21回目は逆回りに旅をすることにしたのです。
すると、現在の12番札所 焼山寺の近くで弘法大師に再開し、罪を許してもらうことができました。そして衛門三郎はその場で息絶え、成仏したとされます。
札所の歴史
和銅1年(708年)、行基がこの地を訪れ、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将を刻んで安置したことが始まりとされます。その後、大同2年(807年)に弘法大師がこの地を訪れ、寺を再興しました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。浄瑠璃寺では薬師如来が本尊として祀られています。
薬師如来は娑婆(しゃば)という人間の住む世界から遠く東にある浄瑠璃世界に住む仏とされます。浄瑠璃世界は瑠璃(ラピスラズリ)という宝石が一面に敷き詰められた青く輝く世界という設定になっています。
薬師如来には現世利益が多く、病気を治してくれる仏様として古来より多くの信仰を集めてきました。薬師如来の手には薬壺(やっこ)という入れ物があり、その中にはどんな病気も治す万能薬が入っているとされます。
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