1.山門で合掌
お寺の正門の事を山門と言い、山門をくぐり境内に入ります。山門の前では立ち止まり手を合わせ、合掌し一礼します。門をくぐる際は左側を通ります。階段や通路など、その他の場所でも基本的に左側通行となっています。
2.手水場(ちょうずば)で身を清める
水には身を清める効果があります。身を清めた後で本堂や大師堂へ向かいます。一般的な手順は次の通りです。
・左手を清める
・右手を清める
・左手に水を溜めて口を清める
・柄杓を立て、持つ部分を清める
3.鐘を突く
お寺の鐘をつくことができます。一人一回鳴らします。ただし鐘をつくことができないお寺もあります。仏様を呼び起こしてこちらを向いてもらうという目的。お寺から帰るときに鐘をつくことを戻り鐘といって縁起が良くないのでやめておきましょう。
4.本堂に向かう
境内では本堂と大師堂に参りますが、最初に本堂に向かいます。本堂とはお寺のご本尊が安置されている建物。大師堂とは弘法大師を祀る建物です。
5.納め札、ろうそく、線香、お賽銭を納める。
納め札を納め札入れに入れます。納め札には参拝した日付、住所、名前を書いておきます。日付は参拝したその日でなくとも、「平成二七年三月吉日」としても可。住所も「○○市」だけで可。納め札の裏側にはお願い事を書きます。「学業成就」「家内安全」など。

ロウソクは1本納めます。次の人のために、ロウソクはなるべく上の段に立てることがマナーとされています。このとき他人が納めたロウソクの火を自分のロウソクに移すことは他人の功徳を奪うこととされているのでやめておきましょう。
線香は3本納めます。線香の供え方は仏教の宗派によって異なります。お遍路は真言宗の開祖である弘法大師によって開かれました。そのため真言宗の様式でお供えすることになります。真言宗では3本の線香をまとめてお供えします。3本は密教の「三蜜」を表しています。人間の理解を超えた仏の身、口(言葉)、意(心)を表しています。
 
6.本堂でお経を唱える
本堂には各札所のご本尊が安置されています。御本尊に対してお経を唱えます。御本尊は八十八ヶ所の札所で全て同じではないので、各札所のご本尊に合わせて真言を選びます。
必ずしもすべて唱える必要はありません。般若心経だけ、真言だけでも全く問題ありません。自分の納得するようにやればよいと思います。
次の順序で読みます。
・開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙法 百千萬劫難遭遇 我今見聞得受持 願解如来真実義
(むじょうじんじんみみょうほう ひゃくせんまんごうなんそうぐう がこんけんもんとくじゅじ がんげにょらいしんじつぎ)
・懺悔文(ざんげのもん)
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡 従身語意之所生 一切我今皆懺悔
(がしゃくしょぞうしょあくごう かいゆむしとんじんち じゅうしんごいししょうしょう いっさいがこんかいさんげ)
 
・三帰(さんき)
弟子某甲 尽未来際 帰依仏 帰依法 帰依僧
(でしむこう じんみらいさい きぶつ きえほう きえそう)
・三竟(さんきょう)
弟子某甲 尽未来際 帰依仏竟 帰依法竟 帰依僧竟
(でしむこう じんみらいさい きぶっきょう きえほうきょう きえそうきょう)
・十善戒(じゅうぜんかい)
弟子某甲 尽未来際 不殺生 不偸盗 不邪婬 不妄語 不綺語 不悪口 不両舌 不慳貪 不瞋恚 不邪見
(でしむこう じんみらいさい ふせっしょう ふちゅうとう ふじゃいん ふもうご ふきご ふあっく ふりょうぜつ ふけんどん ふしんい ふじゃけん)
・発菩提心真言(ほつぼだいしんしんごん)
おんぼうじしったぼだはだやみ
・三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)
おんさんまやさおばん
・般若心経
・ご本尊の真言
のうまくさんまんだぼだなんばく(それぞれ、本尊によって異なる)
南無大師遍照金剛(大師堂で納経する場合)
・廻向
願わくは、この功徳を持って、あまねく一切に及ぼし、われらと衆生と皆ともに、仏道を成ぜん
 
・願い事
学業成就、家内安全など