瀬戸内しまなみ海道は広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ道で、瀬戸内海に浮かぶ多くの島々をつなぐ橋を渡ると、美しい風景を楽しむことができます。
また、しまなみ海道は全長70kmの世界的にも有名なサイクリングスポットで、サイクリストの聖地とも呼ばれています。休憩を取りながら、初心者でも8~10時間、速い人なら4~5時間程度で完走でき、爽快なサイクリングを楽しめます。
6つの島と橋を通過するため、観光スポットがたくさんあり、サイクリングだけではもったいないと感じるかもしれません。
見どころは、風光明媚な瀬戸内の美しい島と海の四季折々の風景ですが、それだけでなく、南北朝時代から戦国時代にかけて、瀬戸内で活躍した村上水軍ゆかりの神社、仏閣などもあり、歴史や文化を楽しめるスポットも数多くあります。
今治の見どころ
今治はいうまでもなく高品質のタオルの産地です。お土産に買えば、喜ばれること間違いありません。今治タオル美術館ではタオルを使ったアート作品や実際のタオルの生産工程を見ることができ、今治の定番スポットとなっています。
 
大島の見どころ
今治から来島海峡大橋を渡った大島には村上水軍博物館や能島水軍の潮流体験などもあり、グルメは新鮮な魚介類をふんだんに使った海鮮バーベキューや丼を楽しむことができます。
実は、来島海峡は潮の流れが速く、渦を巻くこともあります。渦潮と言えば鳴門海峡を想像する人が多いですが、来島海峡でも船に乗って渦を見に行くことができます。
昔から「一に来島、二に鳴門、三とさがって馬関瀬戸(関門)」と呼ばれる海の難所で、日本三大急潮流にも数えられるポイントなのです。
伯方島(はかたじま)の見どころ
「伯方の塩」でおなじみの伯方島にはイルカやクジラと触れ合うことのできる国内最大級の施設「ドルフィンファームしまなみ」がありエサをあげたりして遊びながら、その生態を学べます。
大三島の見どころ
大三島には、地下1,000mから湧き出るしまなみ海道唯一の天然温泉「多々羅温泉」があります。効能は神経痛や関節痛、消火器病、疲労回復などで、サイクリングの疲れも癒されるでしょう。
また、大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋では「鳴き龍現象」を体験することができます。鳴き龍現象とは建物の中で拍手や拍子木を打つと、音が反響して龍が泣いているように聞こえる現象で日光東照宮などの寺院で有名です。
多々羅橋のサイクリングロードでは塔の下で立ち止まって、拍手をしてみてください。すると5秒間鳴き龍現象を体験することができます。
生口島(いくちじま)の見どころ
生口島には国宝「向上寺三重塔」が残っており、室町時代の禅宗建築の粋を集めた様式美を見ることができます。
若いカップルにはしまなみレモンビーチがオススメです。ここは綺麗な夕日が見られるスポットとして有名で、瀬戸内海一美しい夕焼けと言われるほどです。
因島(いんのしま)の見どころ
因島には因島水軍城や、江戸時代に活躍した天才棋士・本因坊秀策囲碁記念館などがあります。また古くから多くの船が行き来する通行の要所であったことから、明治期に建てられた灯台は、現在、県重要文化財に指定され灯台記念館として保存されています。
向島の見どころ
向島には大林宣彦監督の映画「あした」に登場するバス停のロケセットがあり、映画のワンシーンを楽しめます。
季節によってはみかん狩り等もできるので、道の駅に寄りつつ、情報収集してみると色んな発見がある筈です。車では見逃してしまうことも、自転車でなら十分楽しめるでしょう。