基本情報

名称 光明山 蓮華院 十楽寺
名称(読み) こうみょうざん れんげいん じゅうらくじ
本尊 阿弥陀如来
駐車場 あり
宿坊 あり

7番札所 十楽寺はホテルのようにきれいな宿坊を併設する宿坊で、徒歩で参拝するお遍路さんに人気です。霊山寺から1日で行ける距離にあるので、初日の宿を十楽寺の宿坊にする人も多くいます。
十楽寺にはたくさんの仏像があり、本尊の阿弥陀如来だけでなく、勢至菩薩、地蔵菩薩、不動明王、愛染明王などを見ることができます。特に治眼疾目救済地蔵尊(ちがんしつめきゅうさいじぞうそん)が有名です。
十楽寺の見どころ
・千体地蔵尊
・水子地蔵尊

納経所の近くにある愛染堂には千体地蔵が祀られています。黄金色をした何体もの地蔵尊が並べてあり圧巻です。また、愛染堂には恋愛や結婚にご利益があるとされる愛染明王も祀られています。
山門をくぐった正面に水子地蔵が祀られています。地蔵菩薩は子供を守る仏として知られ、幼い子供や胎児が亡くなったとき、子供が成仏できるように地蔵菩薩に願うのです。
流産や中絶などによって亡くなった子供を水子(みずこ、すいじ)と呼び、水子を供養する地蔵菩薩を水子地蔵と呼びます。祀られている水子地蔵それぞれに思いが込められています。
治眼疾目救済地蔵尊とは
大師堂に向かう道に治眼疾目救済地蔵尊(ちがんしつめきゅうさいじぞうそん)が祀られています。地蔵菩薩は人々の痛みや苦しみを肩代わりする仏としても知られ、首なし地蔵、足きり地蔵といった残酷なネーミングのお地蔵様は身代わり地蔵と呼ばれています。
治眼疾目救済地蔵尊も眼病に苦しむ人々の痛み、苦しみを肩代わりするお地蔵様です。昔、目の不自由な母親と一緒に四国を巡礼する若者がいました。彼が十楽寺で母親の眼病が治るように祈願したところ、母親の目が見えるようになったというエピソードが由来となっています。
札所の歴史
かつて、現在の場所から3kmほど離れた場所に寺があり、弘法大師がこの地を訪れた際に阿弥陀如来を刻み本尊として安置したとされます。
しかし、天正10年(1528年)に戦国大名である長宗我部元親の兵により焼失し、江戸時代、寛永12年(1635年)に現在の地に再建されました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。十楽寺では弘法大師が刻んだとされる阿弥陀如来が本尊として祀られています。
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