基本情報
名称 | 普明山 真光院 熊谷寺 |
---|---|
名称(読み) | ふみょうざん しんこういん くまだにじ |
本尊 | 千手観音菩薩 |
駐車場 | あり(有料) |
宿坊 | なし |
お遍路さんは吉野川を上流に向かって進み、8番札所 熊谷寺にたどり着きます。少々疲れが見えてきたころに熊谷寺の境内にたどり着き、桃源郷のような景色に感動することでしょう。
四国八十八ヶ所霊場の境内は札所ごとに全く異なり、豪華絢爛なところから質素なところまでバリエーションが豊富です。熊谷寺の境内はトップクラスで美しく、特に3月下旬から4月上旬にかけて満開の桜を見ることができます。
熊谷寺の見どころ
・弁財天
・仁王門
納経所を出て直進すると弁財天が祀られている社があります。社は池に突き出しており、小さな橋を渡って参拝することができます。
七福神の一員でもある弁財天は、元々インドの川の神様であったため、日本では池や湾口の入り口などに水神様としてまつられるケースが多いです。
弁財天は女性の神様であり、熊谷寺の弁財天は安産祈願にご利益があるといわれています。
熊谷寺の仁王門(山門)は八十八ヶ所の中で最大級の大きさを誇り、高速道路の徳島自動車道からも見ることができます。仁王門の高さは約12m、和風建築と唐風建築がコラボした様式で、徳島県の指定文化財にも登録されています。
仁王門から続く参道には両脇に桜が植えられています。春には満開の桜のトンネルを通って境内に向かうことができます。
仁王門の仁王像
仁王門には「あ・うん」の仁王像が安置されています。仁王像は悪者が寺に侵入しないように警備するガードマンのような役割を果たす仏であり、筋骨隆々で厳しい表情をしています。
熊谷寺の仁王像には次のような言い伝えがあります。
昔々、この門に安置されている仁王像を7番札所 安楽寺へ移動することになり、1日がかりで運びました。しかし、夜が明けると元の仁王門の中に戻っていたのです。
村人たちは何度も運びましたが、そのたびに熊谷寺へ帰ってきてしまいました。とうとう十楽寺へ運ぶ計画を中止せざるを得なくなり、今も仁王像は熊谷寺を守り続けているのです。
札所の歴史
弘仁6年(815年)弘法大師がこの地を訪れた時、紀州の神様である熊野権現が現れたと言われています。その時、等身大の千手観音を刻み安置したのが寺の始まりです。
残念ながら、昭和2年(1927年)に本堂が火災に遭い、弘法大師が彫った千手観音像は消失しまsた。現在の本堂や本尊は後に再建されたものです。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。熊谷寺では千手観音が本尊として祀られていますが秘仏のため拝観することはできません。
アクセス