基本情報
名称 |
本尾山 朱雀院 種間寺 |
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名称(読み) |
もとおざん すざくいん たねまじ |
本尊 |
薬師如来 |
駐車場 |
あり(無料) |
宿坊 |
なし |
高知市郊外の田園風景の中に34番 種間寺はあります。境内は広く開放的な構造で、奥にある観音堂には安産祈願で奉納される柄杓(ひしゃく)が奉納されています。
種間寺というネーミングは弘法大師がこの地を訪れた時、唐から持ち帰った五穀(米・麦・粟・キビ、マメ)の種を蒔いたというエピソードに基づきます。
種間寺の見どころ
・観音堂
・しだれ赤松
本尊の薬師如来は安産祈願にご利益があるとされ、「安産の薬師さん」と親しまれています。妊婦さんが柄杓を持参して参拝すると、底を抜き、安産祈願をして返してくれます。
これには「通しをよくする」という意味が込められていると言います。そして、無事に出産を終えると底の抜けた柄杓を観音堂に奉納する風習があるので、多くの柄杓が観音堂に並んでいます。
水子道の隣に植えられた松は「しだれ赤松」と呼ばれる樹齢200年の古木です。鹿児島→福岡と植え替えられ、平成19年にこの地に移植されました。
種間寺の通夜堂
四国八十八ヶ所の札所はお遍路さんが利用できる通夜堂(つやどう)という施設を持つ場合があります。これは札所が管理する無料の宿泊所で、お遍路さんへの善意で管理されるものです。
種間寺には通夜堂があり、宿泊するために札所の関係者に声をかけます。通夜堂は小屋のような造りが多いですが、種間寺の通夜堂は鍵付きの部屋で防犯対策も充実しています。また、夏場はシャワーが使えるため歩き遍路をするお遍路さんが利用することが多いです。
通夜堂を利用する際に注意することは、サービスではないということです。そのため、宿泊後は当然お礼を言って去りますが、部屋の掃除やお寺の手伝いなどを買って出るお遍路さんもいます。
札所の歴史
6世紀後半、大阪の四天王寺を建立するために百済から来た仏師が帰国する時、土佐沖で遭難しました。このとき、種間寺に近い所で遭難し、航海の安全を祈願して現在種間寺の本尊としてまつられる薬師如来像を彫ったと伝わります。
後に弘法大師がこの寺を開創し、薬師如来像を安置しました。そして、中国から持ち帰った五穀の種を蒔いたことが種間寺の名前の由来となりました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。種間寺では薬師如来が本尊として祀られています。
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