お遍路のルール、マナー、思いやり

 

 

四国八十八ヶ所霊場を巡るお遍路は1200年の歴史があります。お遍路が長く続いている理由の一つに四国に住む方や札所の住職など多くの人がサポートしていることがあります。

 

八十八ヶ所の札所は四国の隅々に配置されています。それらを繋ぐ遍路道は当然山の中や岬の橋につながっています。この遍路道の管理は地元の人やお寺の檀家さんが協力し合って行われています。お遍路さんが無事に歩いていけるようにと考えてくれています。

 

また、四国には「お接待」という風習があります。これはお遍路さんをサポートしたいという気持ちや、同行二人で弘法大師とともに修行をしているお遍路さんへの施しという意味で行われています。

 

そのため、通常の観光スポットとは少し雰囲気が異なります。見えないところで一般の人々が自分たちをサポートしてくれているのです。

 

そこで、お遍路では「ルール」、「マナー」、「思いやり」が重要です。

 

お遍路のルール

実は、お遍路には守らなければならないルールはありません。全ての人を受け入れてくれます。

 

弘法大師空海は真言密教の開祖ですが、宗派・宗教の異なる浄土真宗、キリスト教の人であってもお遍路をすることができます。特に最近では宗教的な意味を感じてお遍路をする人は少ないです。お遍路さんの大部分が観光を目的として参拝しています。

 

当然、国籍も関係ありません。お遍路は歴史ある日本の文化であるため、その雰囲気を感じたい外国人お遍路さんも多く見かけるようになりました。

 

また、お遍路で巡る札所は徳島県の1番札所から香川県の88番札所まで順番に配置されていますが、どのような順番で参拝してもかまいません。順番に参拝することを「順打ち」と言い、逆回りは「逆打ち」と言います。バラバラに巡ると「乱れ打ち」です。

 

お遍路の手段も自由です。昔ながらの歩き遍路や観光バス遍路、さらにはお遍路代行まで存在しています。自分が納得する方法でお遍路に出かけましょう。

 

その他に服装、納経、御朱印、などお遍路に独特なものがありますが、やりたいと思ったら挑戦してみてください。必ず守らなければならないルールはお遍路にはありません。

 

 お遍路のマナー

お遍路にはルールがないため、好き勝手にやっていいと言わけではありません。ルールがないからこそ、マナーが重要となります

 

お遍路で巡る札所やそれらを繋ぐ遍路道では入場料などありません。そのため、地元の方が善意で掃除をしたり、道しるべを立ててくれたりしています。そのため、ゴミをポイ捨てすることは最悪です。自分がお遍路をできているのは見えないところで協力している人がいるということを考えましょう。

 

また、札所ではローソクと線香を供えて納経(本堂や大師堂で読経すること)をします。お遍路さんはあなただけではありません。そのため、なるべくほかのお遍路さんの邪魔にならないように配慮しなければなりません。

 

ローソクは手前から備えると次の人が供えにくくなります。そのため、奥からローソクは供えましょう。線香も同じように、中心から供えましょう。

 

臨機応変に他人に迷惑をかけないように気を付けましょう。また、何か間違ったことをやっていると、先達さんなどお遍路に詳しい人が作法を教えてくれることがあります。「郷に入れば郷に従え」というように教えてくれたことに感謝しましょう。

 

お遍路の思いやり

様々な事情を抱えた人を思いやる
お遍路は単なる観光スポットと違って、お遍路に来る人は様々な思いを抱えています。私が歩き遍路をしている時には東日本大震災で家族が被災したお遍路さんや失業して途方に暮れた外国人お遍路さんに出会いました。

 

▽主なお遍路の目的
・死者の供養
・懺悔
・強い願い事のため
・自分探し
など

 

自分では想像できないほど深い悩みを抱えている人もいるため、自分の枠組みで考えていては相手を傷つけることになります。思いやりの気持ちをもって接しなければなりません。そのため、挨拶や感謝の気持ちを伝えることは重要です。
 
お接待をする
お菓子や飲み物をお遍路さんに無償で差し上げる「お接待」があります。これは地元の人が行っている風習ですが、お遍路さんがお遍路さんにお船体をしても全く問題ありません。

 

歩いてお遍路をしている若者や、疲れている高齢者などに「がんばって!」と声をかけるだけでも、それは「お接待」になります。要するに気持ちが重要なのです。他人を応援して、心から感謝されると自分も気持ちがよくなるものです。

 

お遍路に来たら是非、お接待をやってみましょう。

 

お遍路初心者を思いやる
お遍路には中毒性があるといわれています。だれでも受け入れてくれる暖かい四国にハマってしまう人は少なくありません。そのため100回もお遍路の経験があるという人もいます。

 

すると、お遍路の知識が豊富になり様々な作法を覚えます。すると、お遍路初心者が作法と異なることをしていると注意したくなるかもしれませんが、初心者は悪気があってやっているわけではないので強く言わないようにすべきです。

 

例えば、本堂や大師堂に備え付けている鐘は他人が読経中には鳴らさないようにするという作法があります。これを知らないツアー客に先達ガイドさんが口を酸っぱく注意している事がありました。注意された人は「何故?」と困惑していました。

 

お遍路上級者の方には無知な初心者の気持ちを思いやってもらいたいです

みんなのお遍路体験記


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