お遍路の開祖:弘法大師とは何者か

お遍路

 

四国八十八ヶ所と弘法大師・空海には深い関係があります。お遍路は弘法大師が修行した道のりを辿る聖地巡礼なのです。そのため、弘法大師がお遍路の開祖とされているのです。

 

通常、お遍路さんは八十八ヶ所すべての札所で本堂と大師堂をお参りをします。大師堂とは弘法大師が祀られている建物です。八十八ヶ所すべての札所に弘法大師が祀られているということになります。

 

弘法大師が生きた時代から1200年経った現在でも「お大師様」、「お大師さん」と呼ばれる僧侶はいったい何者なのでしょうか。

 

弘法大師は空海

 

弘法大師と空海は同一人物です。弘法大師は真言宗の開祖で和歌山県の高野山に金剛峯寺を建てたことは中学校の歴史でも習います。

 

空海と言う名前は空海自身が考えた名前です。

 

空海と名乗る前、弘法大師は仏教に興味を持ち真理を追い求めていました。そのとき高知県の室戸岬の洞窟で修業をし悟りを得たと伝えられています。このとき洞窟から見えた景色が空と海だけだったので「空海」と名前を改めました

 

 

弘法大師という名前は天皇に与えられた名前です。

 

空海の没後86年、生前の功績により「弘法大師」という名前を朝廷から送られました。また、弘法大師に親しみを込めた呼び方で四国では「お大師様」、「お大師さん」と呼ばれるようになりました。

 

実は、○○大師という名前は親鸞(見真大師)や日蓮(立正大師)などの高僧にも送られています。しかし、四国で大師と言えば弘法大師を意味します。

 

 弘法大師の生涯

 

香川で誕生
弘法大師は774年(奈良時代)に香川県の善通寺で生まれました。このとき真魚(まお)という幼名を授かりました。

 

 

都での勉強から四国へ
弘法大師は15歳で都に出て勉強に励み、18歳で大学に入りました。しかし、大学で勉強することは世の中のためにならないと悟り、大学を辞めて修行を始めました。

 

厳しい自然の中で修業をするために四国の山や洞窟に訪れました。そして、何度か名前を変えて22歳で空海(くうかい)に改めました。

 

 

密教との出会い
インドで生まれた仏教は中国や朝鮮半島を経由して日本に伝来しました。空海は、当時まだ日本に伝わっていない密教の存在を知ることになります。日本で調べるうちに、密教こそが宇宙の真理を表すと感じました。

 

密教とは文字通り秘密の宗教で、独学で習得できるものではありません。必ず師匠から弟子に直接、秘伝の教えを頂く必要がありました。そこで、遣唐使として中国に留学することを決めます。

 

 

唐(中国)へ渡り遍照金剛を授けられる
密教を会得するために遣唐使として中国へ渡りました。このとき弘法大師は31歳でした。

 

唐に到着した弘法大師は真言密教の正統な伝承者である立派な僧に指導され、わずか1年で真言密教の教えを全てマスターしました。そして正当な伝承者として認められました。このとき弘法大師が授かった法号を遍照金剛と言います。

 

真言密教のすべてを受け継いだ弘法大師は唐に渡った2年後に日本に帰えります。そこで、密教を広めるために和歌山県の高野山に金剛峯寺を建立しました。

 

 

高野山から真言宗を広める
空海は唐から持ち帰った密教を整理して真言宗という体系を完成させました。高野山の金剛峯寺を拠点にして弘法大師は真言宗の教えを全国に広めました。多くの人々を救い、弟子を育て、その思想が今日でも受け継がれています。

 

 

満濃池(まんのういけ)の工事
唐に渡った弘法大師は真言密教の教えだけでなく、土木技術や薬学などの知識も習得していました。そこで、香川県にある満濃池の工事をするよう天皇に依頼されました。

 

満濃池の堤防は何度工事をしても堤防が決壊するため農民は困っていましたが、弘法大師が工事を指揮すると3ヶ月ほどで完成し、決壊はなくなりました。現在でも満濃池は香川県民に水を供給するための貯水池として機能しています。

 

 

入定
62歳になった弘法大師は永遠の瞑想に入りました。これを入定(にゅうじょう)と言います。

 

つまり、弘法大師は今なお高野山奥の院の霊廟で瞑想を続けていると考えられています。その証拠に、高野山の奥之院では毎日2回、弘法大師の食事が運ばれています。

 

「弘法大師は死んだ」と発言することはタブーとされています。実際に高野山の奥之院の霊廟でどのような状態にあるか一般人には分かりません。

 

分からないからこそ、想像力が働き伝説的な弘法大師のエピソードが語り継がれています。


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