カタチから入り、気持ちを変化させる

何か継続したいけれど、何をやっても3日坊主になってしまう。そう感じている人は意外と多くいます。「継続は力なり」と頭では分かっていても体を動かすことができません。

 

よくあるハウツー本には「歯磨きのように習慣化する」と書かれていますが、それを体で実行することがどれほど難しい事か…。

 

しかし、四国八十八ヶ所霊場を巡るお遍路では事情が異なります。毎年、数千人のお遍路さんが1400kmの距離を40日間かけて歩いています。

 

よく考えてみると、1400kmの道のりは青森ー山口間に相当します。今の時代に誰が1400kmを歩きたいと思うでしょう。しかし、お遍路さんは毎日コツコツ歩き続けて四国を一周しています。ここに継続するためのヒントが隠されているのです。

 

カタチから入り、気持ちを変化させる

何かを継続させるポイントとして、「カタチから入り、気持ちを変化させる」ということがあります。

 

カタチから入ることが重要な理由があります。それは、脳は自分のいる環境や自分の格好に大きく影響を受けるためです。金髪にしたら性格が明るくなったり、かっこいい車に乗るとスピードを出したくなったりするように格好が変わることでメンタル面も変化します

 

逆に、カタチから入らなければ3日坊主となる可能性が高くなります。例えば、勉強もトレーニングも自宅で行っているとすぐに飽きてしまい、テレビをつけて横になってしまいます。

 

勉強をするときは図書館に行く、トレーニングをするときはジムに行くというように最初は形から入ることで気持ちを入れ替えて本来の目的に集中することができるのです。

 

何か始めようと考えた時に必要なものをすべて最初に取り揃えてカタチから入ることで継続率が上昇します。

 

スタンフォード監獄実験

自分の格好を変えることでメンタル面が変化する心理学の実験を紹介します。

 

1971年に行われた「スタンフォード監獄実験」では実験に参加したボランティアをランダムに囚人と看守に割り当てて囚人役は独房に、看守役は見回りをするように指示しました。そして、大学内に作られた独房で数日間、行動を観察されました。

 

よりリアルな雰囲気を作り上げるために囚人役には囚人服を、看守役には制服を着てもらいました。すると、数日後には誰からも支持されるわけでもなく、看守役が囚人役に罰を与え始めました。罰が厳しくなったために実験は予定より早めに中断されることになりました。

 

もともと凶暴な性格でなかった人でさえ、看守役というシチュエーションを与えられると看守らしくなってしまうということが判明したのです。

 

お遍路はカタチから入る

お遍路には決まったルールはありませんが、昔からの伝統を体験するために多くのお遍路さんは白衣、金剛杖、菅笠などの衣装を身に着けて巡礼をしています。

 

歩いているお遍路さんはもちろん、観光バスツアーでお遍路をする人もお遍路衣装に身を包んでいます。これはまさに「カタチから入り、気持ちを変化させる」ことを行っています。

 

お遍路さんは四国では「まじめ」「努力家」「悪い人ではない」というイメージがあります。そのため、お遍路の衣装を身にまとうだけでメンタル面にもそのイメージが付加されるのです。

 

自分は毎日歩き続けているお遍路さんなんだと衣装を着ることで自覚することができます。衣装を着ずに私服で歩いているだけだと自分がお遍路をしている気分になれないはずです。
 
お遍路をしている人は全員がお坊さんではありません。衣装を着ることで「お遍路さん」になりきっているのです。これを応用して、続けたい事にカタチから入ってみましょう。

みんなのお遍路体験記


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