理由1:大きなことを成し遂げるには時間が必要だから

あなたは今までに大きな目標を達成したことはあるでしょうか。例えば次のような。
・○○大学に合格する
・20kgのダイエットをする
・スポーツの大会で優勝する
・年間に1000万円稼ぐ
・タバコを止める
このような大きな目標は誰しも考えたことがあるはずです。しかし、実際に目標を達成できる人は限られています。三日坊主で終わったり、いつの間にか目標が自然消滅したりするからです。
目標が大きければ大きいほど達成するための時間は多く必要となります。考えてみれば当然のことですが、大学受験をする高校生は3年間を費やして勉強しています。また、オリンピックに出場する選手は毎日練習することを何年間も続けます。
才能に恵まれた天才や圧倒的な強運の持ち主でなければ短期間で成功することはできません。自分自身が天才か否かを考えたとき、目標達成の戦略は分かります。それは、コツコツと継続することです。
昔から言われている格言を見ても、大きなことを成し遂げるには時間が必要だということが分かります。
・ローマは一日にして成らず
・大器晩成
・雨垂れ石を穿つ

理由2:続けていれば大差はつかず、諦めた瞬間に離されるから

 
継続して続けたとしても成長のスピードには個人差があります。オリンピックの参加者が全く同じ質の練習を同じ時間やったとしても、全員金メダルになることはあり得ません。しかし、その差はわずかです。100m走で言えば0.01秒差で決着するようなものなのです。
これを途中で諦めた人と比較すると、その差ははっきりと見えてきます。途中であきらめる人は一生初心者・中級者どまりとなってしまいます

理由3:経験が自信になる

中途半端に終わってしまう人はうまくできなかった自分を悔いたり、他人を嫉妬するようになります。新たな分野に進んだとしても中途半端な癖が残っていれば同じことが繰り返されます。
一方、何か1つでも継続してレベルを高めることができた人はその経験が自信となります。また、継続することの重要性を理解しているため他の分野でも応用することができるようになります。
厳しい受験を経験した受験生が社会に出てからも優秀な業績を残したり、引退したトップアスリートがコーチやビジネスなどで実績を残したりする光景が思い浮かぶはずです。
若い時期は夢中になれるものを必死で探さなければなりません。若い時に本気で頑張った分野は将来必ず役立ちます。

どうすれば習慣化できるか

いざ、継続して頑張ろうと思いたても実行することは難しいです。継続することが頭でわかっていても体が動いてくれないのです。人間のモチベーションは非常にもろく弱いため次のような言葉は絶対に信用できません。
「絶対に毎日10時間勉強する」
「絶対に浮気しない」
努力を継続させるということは非常に多くのエネルギーを消費します。エネルギーが底を尽きたところで継続終了ということになります。
そこで歯磨きのように、毎日することが当たり前の習慣にできればエネルギーを消費しなくても継続できます。歯磨きを嫌々する人は少ないです。むしろ歯磨きをしなければ気持ち悪くなってしまいます。
実は、習慣化することを歯磨きに例えられることは様々な書籍で紹介されています。しかし、歯磨き以外の例はほとんどありません。それだけ意図的に習慣化することは難しいのです。
ところが、私は歯磨き以外に習慣化させる例を発見しました。そうです、当サイトのテーマである「お遍路」です。
普通は、1400kmの道のりを歩いていきたがる人はいません。しかし、お遍路となると年間に数千人が歩いて四国を一周しています。お遍路さんは早朝に起きて30km程歩くことを毎日継続してできているのです。
四国では不思議なほどにコツコツ継続できているのです。40日間あきらめずに歩いた結果、四国を一周して大きな自信と成長を得ることができます。
この章では、どのようにすれば習慣化して継続できるようになるかお遍路を通して分かったことを紹介していきます。