浄土真宗のやさしい解説

浄土真宗のやさしい解説

 

誕生の歴史
鎌倉時代に大きく進展した日本仏教に、主要な3つの宗派があります。ひとつは念仏の浄土教、ひとつは日蓮の仏教、ひとつは禅の仏教です。ここでは浄土教の一つの宗派である浄土真宗について解説します。

 

浄土教は平安時代に源信という僧によって広められました。普通の人間は念仏によって浄土へ往生する以外に救いの道はないとされ、極楽浄土や阿弥陀如来を想像することが説かれました。

 

鎌倉時代になり法然が現れ、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで極楽へ往生できるとし、急速に広まりました。さらに法然の弟子の親鸞が浄土真宗を開き、その女系のひ孫の覚如が親鸞の墓を守って本願寺教団を建て、覚如の子孫の蓮如によってこの組織は飛躍的に拡大しました。

 

 

開祖、親鸞
浄土真宗の開祖は親鸞(しんらん)という人物で、浄土宗の教えに対して次のような考えを持っていました。

 

法然が開いた浄土教には戒律と念仏の両方があり、戒律の厳しさによって社会的信用を得、その信用の上に念仏を広めました。ですが、法然の念仏の考え方を突き詰めると戒律の必要性が疑われるため、親鸞はあえて戒律は必要ないとしました。

 

お釈迦様以来の仏教の厳しい戒律であったタブーをあえて否定したのです。それは、いわゆる肉食妻帯に踏み切ったのです。

 

僧といえども人間であり、欲望はなかなか捨てられません。妻を隠れて囲っていたり、お酒の飲むのでも般若湯とごまかしつつでした。そういう状態だったところに、公然と妻を持てるようにしたのです。

 

ただ、現在は他の宗派でも妻帯が認められています。これは明治維新後の廃仏毀釈で政府が僧侶に妻帯を奨励したからです。

 

 

阿弥陀如来、南無阿弥陀仏
本尊の阿弥陀には、無量寿すなわち無限の命、無量光すなわち無限の光のふたつの意味があります。従って阿弥陀仏は、無限の命と光明を備えた仏様ということになります。はるかに遠い過去から永遠の未来まで人々を救い続けている、ということです。

 

南無阿弥陀仏とは、昔のインドの言葉を音写したものです。「南無」は帰依・帰命する、信じるという意味であり、「阿弥陀」は光明(智慧)と命(慈悲)が無限を意味します。「仏」は如来です。

 

従って南無阿弥陀仏は「無限の智慧と慈悲を備えた仏を信じよりどころとします」という意味になります。仏教の教えは「悟り」のためのものです。「悟り」のために具体的に何をどうするのか、それは宗派によって異なっています。

 

日蓮は「南無妙法蓮華経」というお題目を唱えることを信仰の中心におきました。お題目を唱えることで今この世で仏になる、というようにこの世を力強く生きるという気持ちの強いものです。

 

禅の仏教、日本では臨済宗や曹洞宗ですが、そこでは個人が仏になる、仏は自分だとの考えがあります。公案、いわゆる禅問答を通じて悟りを開こうとします。また、座禅つまりは釈迦と同じ姿で瞑想することで悟りを開こうとします。

 

浄土真宗は、心から阿弥陀様に帰依しますという意味で、「南無阿弥陀仏」と唱えます。阿弥陀仏は極楽浄土つまりあの世の仏であって、死後の世界に希望をかけるという教えと言えます。

 

 

宗派
現在の浄土真宗は、真宗教団連合加盟の10派の他に諸派に分かれており、著名なところでは浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)があり、どちらも本山は京都にあります。

 

グループという言い方は馴染まないかもしれませんが、西本願寺には東京の築地本願寺の他に各地に別院が置かれています。東本願寺も各地に別院や教務所があります。

 

西本願寺には11の国宝と11の重要文化財の建物があります。代表的なものは阿弥陀堂(本堂)です。宝暦10年(1760年)に再建されたもので、東西42メートル・南北45メートル・高さ25メートルの大きさです。

 

本尊である阿弥陀如来の木像、祖師七師と聖徳太子の影像が安置されています。重要文化財である経蔵には大蔵経(一切経)が納められています。

 

西本願寺から1ブロック東にある東本願寺の御影堂には親鸞の御真影が、阿弥陀堂には本尊が安置されています。

 

 

浄土真宗の葬式、仏壇
家庭における浄土真宗故人ににつけられる名前は、戒名といわず法名といいます。また法名には居士や大姉等の位号はつけません。仏壇には御本尊としての阿弥陀如来を安置し、故人の位牌は置きません。

 

仏壇内のかざりを荘厳と言い、五具足、三具足、四具足と3種類あります。ろうそくは、祥月命日に使う白色の他、報恩講や七回忌以後の法要で使う朱色があります。

 

焼香は右手で香を1回だけ(東本願寺では2回)つまみ取り、いただかずにそのまま香炉に入れるようにします。お線香は立てません。

 

 

イベント
西本願寺の特色ある恒例法要として、1月9日から16日までの御正忌報恩講、5月20・21日の宗祖降誕会、10月15・16日の龍谷会があります。

 

東本願寺には、4月15日の立教開宗記念法要、4月中旬から5月上旬の蓮如上人御下向式・御帰山式、11月21から28日までの報恩講があります。

 

 

その他
関連する学校はどうなっているでしょうか。西本願寺では龍谷大学を頂点とする龍谷総合学園(26法人71校)が全国にあります。東本願寺にも大谷大学を始めとして全国にあります。

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