「人間万事、塞翁が馬」という有名な故事があります。国語の教科書に載っいてたのを覚えているかもせれません。これは人の幸運や不運は予測できないという意味です。
この故事のもとになったエピソードは、次の通りです。

昔、あるところにお爺さんがいました。ある日、大切にしていたお爺さんの馬が逃げてしまったので悲しみましたが、足の速い優秀な馬を連れて戻ってきたので喜びました。
喜んで、その馬に乗ったお爺さんの息子は馬から落ちて骨折してしまいました。しかし、その怪我のおかげで戦への参加を免除されました。

案外何とかなる

20代は受験や就職、恋愛、結婚など大きな選択肢を考えなければならないです。しかし、どうすればよいかわからず、ストレスが溜ったり無理をしたりするかもしれません。また、自分の希望通りにならない場合は挫折感を味わうことになります。
例えば、1度受験に落ちただけでうつ状態になるケースや、片思いの女の子に告白したいけれど、フラれた時のショックの方が大きいため告白しないなど消極的な行動につながってしまいます。
このような人は非常にもったいないです。
それは、人生を80年という大きなスケールで見ると、20代は人生の序盤だからです。初めの時期は失敗しても、それが好転する可能性は十分にあります。まさに、塞翁が馬を思い出さなければなりません。
実は私は受験に軽く失敗しました。そのため、第一志望はあきらめ、第二志望の大学を受験して四国にやってきました。入学当初は四国は田舎で遊ぶ場所が全然ないと思ってパチンコをしたり、ネットで競馬をやったりとよくわからないことをやっていました。
しかし、テレビやネットでお遍路に興味を持ち、実際にやってみると感動しました。普段は同じ学部の学生としか話さない環境でしたが、お遍路では企業の社長、外国人、高齢者、病気の方など普段1:1で話すことのできない人との出会いがたくさんあったのです。
入試で第一希望に行けなかったことはショックでしたが、今では第二希望で良かったと思っています。
正直なところ、10代、20代の失敗は小さなものであることが多いと思います。また、この年齢で思い通りにならないことも、案外何とかなるということを感じられるかどうかで、その後の行動が随分と変わります。

野宿のススメ

案外、何とかなるという感覚を短時間で味わいたい場合は野宿が最適です。おそらく、暖かい家庭で育って来た人たちは野宿の経験はないと思います。そのため、最初は誰しも緊張しますが気づけば朝が来ています。
さすがに、大都会の真ん中で野宿をするのは危険ですが、四国のへんろ道の周辺でなら見つかってもお遍路さんにいたずらをするような人はほとんどいません。
もし、野宿に挑戦する場合は車中泊やテントでなく、寝袋一本でやってみるのも良いでしょう。案外、何とかなります。