四国には弘法大師(空海)に縁のある寺院を巡る「お遍路」があります。1200年以上続く巡礼の旅は今でも途絶えることなく、国内外から多くの人を引き付けています。
基本的にお遍路のスタイルは自由。観光バスで巡るのも良し、自家用車で巡るのも良し、全行程を徒歩で行く人もいます。当サイト管理人の私は大学生の時に歩いてお遍路の旅をしました。
お遍路で参拝する寺院は1番から88番まで番号が割り当てられています。そのため、お遍路さんは同じ目的地を目指して進みます。歩き遍路では進むペースが同じため、次の寺まで知らないお遍路さんと一緒に話しながら歩くという状況が何度もあります。
そんな歩き遍路で誰もが気付くこと。それは、お遍路さんは年配の方が多いということです。

お遍路さんは年配の方が多い

お遍路さんは圧倒的に年配の方が多いです。四国で白装束を着て歩いているお遍路さん、四国八十八ヶ所の寺院を巡るバスツアーの参加者を見ても分かります。
私が出会ったお遍路さんに何故お遍路に来たのか伺ったところ次のような理由が多くありました。
・定年を迎えて時間ができたから
・身近な人の死
・自分の死と向き合う
・健康のため
やはり、大きな理由は「時間があるから」でしょう。
ただし、仕事を終えて単に暇なのではなく、残りの人生を有意義に過ごしたいという思いもあります。年配の方は「時間」が大きなテーマとなっています。
また、八十八ヶ所の寺院を巡るお遍路は元々は仏教です。仏教の中でも真言宗と言う宗派を日本で広めた空海に縁があります。
日本人は宗教にほとんど関心を持っていませんが、お葬式の時は仏教スタイルという方が多いため、「死」という事に関しては仏教が深くかかわります。

若者お遍路さんは圧倒的に少ない

20代、30代でお遍路をするということは非常にレアなケースです。仕事をしている人はお遍路をしている時間はないため納得できます。しかし、時間のある大学生であっても、お遍路には来ないでしょう。
やはり、大学生は勉強、サークル、バイト、恋愛などに忙しいです。また、健康状態も良いため、残りの寿命の価値を真剣に考えることも無いかもしれません。
当然と言えば当然です。私も大学時代は勉強は程々に、レンタカーで日本全国を旅したりパチンコに行ったりと、やりたい放題やっていました。
私の場合は四国に住んでいた事と、旅行が好きな事でお遍路に興味を持ちました。実際にお遍路に行くと、想像以上の事が分かってきたのです。
まず、分かった事として
大学生のように若いのにお遍路に行きたいと思う人は少しおかしい。
と言うことです。
しかし、悪い意味ではありません。お遍路に興味を持った理由に関わらず、周囲の同じような人たちとは異なる世界を知り、異なる考え方を持てるからです。
若いからこそ「時間」や「死生観」などの考え方に触れることで大きく成長できます。さらに、視野を広げることで、今悩んでいることに対して別の捉え方を発見できるかもしれません。
多くの学生は学生らしく、多くの高齢者は高齢者らしく生活しています。しかし、他の人と同じように考えて行動しなければならないことはありません。
お遍路に行く若者は少しおかしい。しかし、大きな伸びしろを含んでいることを忘れてはいけません。