脳内のセロトニンが歩き遍路で増える

 

セロトニンとは
セロトニンとは脳内で作られる化学物質で神経伝達物質と呼ばれています。神経伝達物質にはドパミンやノルアドレナリンなどがあり、これらの量が変化することで神経に電流が流れ、信号を伝達します。それぞれの神経伝達物質が適正な量を保つことで感情、行動、認知機能などが機能しています。

 

中でもセロトニンは精神を安定させる作用、食欲や体温の調節する作用、異常な興奮や活動を抑制する作用など様々あり、全体としてバランスを取る役割があります。
 
また、セロトニンは眠っているときは放出されず、起きているときに放出されます。一日で周期性があるということになります。この周期は太陽の光で調節されます。つまり朝起きて光を浴びることで体内時計がリセットされ一日のリズムが生まれるのです。逆に昼夜逆転の生活ではセロトニンは減少する傾向にあります。

 

セロトニンが不足すると
セロトニンの量は変化します。不規則な生活やストレスなどはセロトニンの放出を低下させることに繋がります。セロトニンの不足はうつ病、睡眠障害、思考の抑制、不安感、食欲不振などにつながるとされています。うつ病や統合失調症の一因としてまさに、セロトニンの減少があるのです

 

現代社会ではストレスや夜勤などセロトニンが不足する方向にあります。精神疾患や自殺といった問題にもかかわっています。セロトニンのような神経伝達物質の分泌に異常をきたしても回復は可能です。

 

ウォーキングでセロトニン量を回復し増やす
有田秀穂(2009)『歩けば脳が活性化する―お遍路さんはなぜ歩くのか?』によればウォーキングや自転車漕ぎといったリズム運動がセロトニンの量を増やすという研究成果が紹介されています。

 

歩くことは神経細胞を刺激してセロトニンの放出を促進する効果があるということです。セロトニンの量が増えると、脳は覚醒し活発になります。しかし緊張状態のように過度に活発にはならず程よくリラックスした状態になり、集中できるそうです。さらにネガティブな面が薄れ元気が出るというのです。

 

実はこの集中した脳の状態は坐禅を行っているときの脳波と同じです。歩くということは坐禅をしているのと同じような効果を脳にもたらすのです。精神統一や集中力に良く働きます。

 

継続することが必要
うつ病や統合失調症の治療薬には脳内のセロトニンを増やす作用の薬物が用いられます。これによりネガティブな思考を改善する効果があるとされています。不足分を補うという考え方です。

 

ただしセロトニンを増やす薬は継続して服用しなければならないという特徴があります。1日だけ脳内のセロトニンが増えても効果は現れず、症状の改善には2〜3週間必要なのです。これは時間をかけて徐々に神経細胞の構造を変えていくという過程を経るためです。(専門用語では自己受容体の数の減少や脱感作に時間が必要。)
 
お遍路とセロトニンの関係
お遍路は歩きで40日前後必要だと言われています。時間をかけて歩くことでセロトニンを増やすことができます。さらに朝型の生活が身につくため、体内のリズムを整えるためにも良い働きをします。

 

少し難しい話をしましたが結局のところ、規則正しい生活と、適度な運動が健全な精神、肉体には必要だということです。それをセロトニンと言う観点から紹介しました。

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