四国八十八ヶ所お遍路:十番札所 切幡寺の機織娘

 

四国にある八十八ヶ所の寺を巡るお遍路は、約1200年前に弘法大師(空海)がこの地で修業をしたことが始まりとされています。弘法大師は中国で密教を習得して日本で広めた偉大な人物です。

 

そのため、四国の各地には弘法大師の伝説が数多く残されています。中には疑ってしまうような内容の話もありますが、例え話として教訓となるため現在まで語り継がれています。
 
十番札所、切幡寺の伝説
徳島県阿波市にある四国八十八ヶ所の第十番札所、切幡寺には弘法大師にまつわる伝説があります。今から約1200年前、西暦820年頃の話です。

 

弘法大師は若い機織をする娘に会いました。そこで、破れた布を直すために布が欲しいと娘に頼みました。娘は快く引き受け、布を差し出しました。

 

大師は親切な娘に感動し、何か願い事は無いかと聞きました。すると、娘は次のように答えました。

 

私の父は薬子の変に関わったため四国に島流しとなりました。その時、母は妊娠しており女の子が生まれるように清水寺の観音様に祈願しました。男の子が生まれると父親と同じように罰を受けることになるためです。そして、母の願いが叶い私が生まれました。亡くなった両親を弔うために千手観音を彫ってお祀りし、私も尼になって修行したいのです。

 

大師は千手観音を彫り、娘を尼にしてやり願いをかなえました。すると娘は即身仏となって観世音菩薩となったのです。

 

弘法大師は天皇に伝え寺を建立する許可をもらいます。そして今の切幡寺が建てられました。切幡寺の本堂には弘法大師が彫った千手観世音菩薩と機織り娘が即身成仏となった観世音菩薩が背中合わせに安置したと伝えられています。

 

そのため、本堂の裏手に回ると扉があり仏像が安置されていることを示し、賽銭箱も置いてあります。
 
教訓
弘法大師の伝説から困っている人を助けること、親切にすることの大切さを学ぶことができます。またそういう人は願いが叶い良いことが起こるということを伝えています。「情けは人の為ならず」ということです。

 

当然のことですが、現代でも人助けや親切心は大切です。これが実践できる人は他人から信頼され感謝される人となります。

 

つまり、人間関係に大切な要素を語っているのです。人間関係と言う基本的な問題は1200年前も現代も全く変わらないのです。

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