ギャンブル依存症の症状
ギャンブル依存症(ギャンブル障害)は病気として考えられるようになっています。WHO(世界保健機関)によりギャンブル依存症は正式に精神疾患だと世界基準で認められています。
ギャンブル依存症は一生涯治らないとも言われています。完全に依存症になった状態で精神科医や自助グループに助けを求めるコースが定番です。
できるだけ早い段階で依存症に進むレールから抜け出すためにも、ギャンブル依存症の怖さを知っておく必要があります。完全に依存症に陥る前なら、ギャンブル地獄の未来を避けることができます。
では、ギャンブル依存症の症状はどのようなものがあるのでしょう。
実は、ギャンブル依存症の症状は多くの患者さんで共通しています。
ギャンブル依存症に関する書籍、ブログを見ても、実際にGA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループに参加しても同じ症状の患者さんに出会います。
私もギャンブル依存症の怖さを知るために、GAに参加したことがあります。その時の経験や書籍、ブログの内容を複合して、症状を紹介します。
症状は進行性
ギャンブル依存症患者の症状は驚くほど類似しています。
・どうしてもギャンブルがしたい
・借金、自己破産
・人間関係、家族関係、離婚
・辞職
・うつ病、自殺、失踪
・スリップ(再びギャンブルに行くこと)
・誘惑が苦しい
・嘘をつく
このような症状を自覚する段階になると、ギャンブルから離れるには相当な努力と忍耐が必要になります。症状を自覚する前に止めなければなりません。
ギャンブル依存症の原因はギャンブルに行ってしまうことです。何度も繰り返しギャンブルを行うことで症状が徐々に進行し、抜け出せなくなります。
また、症状が進行中はギャンブルに夢中になりすぎているため問題意識を感じません。「ギャンブルで楽しみたい」、「ストレスを発散したい」、「今日は当たるかも」という感覚です。
つまり、何らかのトラブルを抱えるまで危険だと思うことができません。
早期対策がカギ
ギャンブル依存症で困っている人は自分の症状が分かります。症状や金銭的なトラブルがきっかけで精神科に通い、自助グループに参加するなどの対策を取ることができます。
しかし、何もトラブルが起きていない状態の人は依存症に気付かず、着実に病状が進行していきます。
ギャンブルの参加ペースが増えたり、賭金が増えたり、徐々に進んでいき、金銭的な問題などを抱えて初めてギャンブル依存症の可能性を考えるようになります。
是非、ギャンブル依存症の最終的な症状を理解して、早期対策を行ってほしいと思います。