胴元はギャンブルに参加していない

胴元の勝率は100%!?

胴元(どうもと)はギャンブルの主催者の事です。パチンコの胴元は店、中央競馬の胴元は日本中央競馬会JRAです。
多くの精神科やカウンセラーは「胴元は100%勝つギャンブルをしている」「負けることが分かっているギャンブルはするな」と言います。
しかし、胴元はギャンブルに参加していません。そのため胴元に勝ち負けの概念は無く、「胴元の勝率は100%」は少し間違っています。
例えば、競馬を考えると分かりやすいです。大荒れのレース結果になろうと、ガチガチの結果になろうと主催者であるJRAの利益は変わりません。払戻の額と当選人数が変化するだけです。
レースの前に胴元の結果は決まっているということが理解できるでしょうか。
つまり、あなたの対戦相手は胴元ではありません。負けた責任を胴元に転嫁することは間違っているのです。
負けた原因は「JRAが八百長をしている」、「何か仕組んでいる」とか、パチンコ店が「ホルコンで操作している」、「遠隔操作している」ということは99.9%あり得ません。
胴元が不正をすれば、それ以後商売できなくなります。そのようなリスクを背負って不正をしなくても利益を出すことができます。なぜなら、胴元はギャンブルに参加しているのではなく商売をしているからです。

対戦相手は誰か?あなたは誰に負けているのか?

あなたがギャンブルで負けると主催者である胴元に怒りを感じることでしょう。競馬場にゴミを投げ捨てて帰ったり、パチンコ台を叩いたりして怒りをぶつけている人を見かけます。
しかし、胴元はギャンブルに参加していません。参加料として一部の掛金を参加者全員から徴収して余った分を参加者に再分配しています。
実は、ギャンブルは客同士でお金を奪い合っているのです。そのため、あなたが負けた時は勝組にお金を取られています。
ギャンブルの負組は勝組に何と呼ばれているかご存知でしょうか。勝組は負組を「養分」と呼んでいます。これは店に対してお金をつぎ込むという意味ではありません。
勝組の客にお金を渡してくれるカモという意味です。

ギャンブルは客同士で行う

ギャンブルは基本的に、主催者と勝負していません。主催者は商売を行い、確実に利益を出しています。そのため、ギャンブルは客同士で勝負していると言えます。
ここで例を挙げて考えてみます。
ギャンブルの参加者はコップを持っており、水が入っています。参加者はできるだけ多くの水を飲みたいので、水を増やすためにギャンブルをします。
しかし、参加料として2割程度の水を主催者に差し出します。その後、ギャンブルが始まり参加者同士で残りの水を分けることになります。
Aさんは水を増やすことに成功しました。Bさんはプラマイゼロ、Cさんは少ししか残っていません。Dさんはすべて失ってしまいました。

このイメージはギャンブルそのものです。
勝組であるAさんでも、参加料はきっちり払っています。実際のギャンブルでは目に見えませんが、控除率と言う形で自動的に控除されます。
つまり、ギャンブルに参加した時点で全員が一定の額負けています。しかし、ギャンブルが始まれば客同士で配当を奪い合います。胴元は一切関与しません。
どの馬を買うか、どの台に座るか、このような技量の差で他の客より良い条件でギャンブルをすることで収支をプラスにします。
あなたの負額は、ギャンブルの主催者に行っているのではありません。ギャンブルの主催者に参加料として全員一律で払っています。
あなたの負額は、勝組に流れているのです。