しまなみ海道は、広島県尾道市から愛媛県今治市までを結ぶ自動車専用道路で、西瀬戸自動車道と生口島道路、大島道路を合わせると全長70kmに及びます。
サイクリングロードが完備され、瀬戸内海の島々と橋を同時に楽しみながら走ることができるため、サイクリストの聖地として世界中の人がサイクリングに訪れます。
しまなみ海道を訪れる際に行ける観光スポットや橋の魅力について紹介します。
尾道エリアの観光スポット
尾道では千光寺公園がオススメです。日本桜名所100選の一つで、公園が桜でいっぱいになる春に訪れる人が多いです。秋は菊花大会も開催され、大菊と小菊が全国から集まります。園内の市立美術館や展望台でも楽しめます。
千光寺公園に行くにはロープウェイがオススメです。山の斜面に家々が立つため、坂の町と呼ばれる尾道を一望することができます。また、尾道ラーメンも外せません。醤油味をベースとしたスープに豚の背油が浮くのが特徴です。
今治エリアの観光スポット
今治エリアは文化や歴史を感じられる観光スポットが多いです。今治城は、1602年に城造りの名人であった藤堂高虎が建設しました。海水を堀に引き入れた海岸平城は全国でも珍しい建築です。
また、5層6階の天守閣は現在展望台として使われており、豊かな自然を眺めることができます。築城400年を奇面して建立された藤堂高虎の銅像もあります。
しまなみ海道の橋
しまなみ海道はたくさんの橋が架かっていることでも有名です。生口島と大三島の県境にある斜張橋は、建設当時世界最長でした。鳥が羽を広げたようなフォルムが特徴的な美しい橋で、同じく斜張橋のフランスにあるノルマンディー橋とは姉妹橋縁組を結んでいます。
本州四国連絡橋として最初に架けられた橋は、大三島橋です。1979年5月に開通した時は、国内で最長のアーチ橋としても注目されました。
世界初の三連吊橋もしまなみ海道にあります。それが大島と今治の間にある来島海峡に架けられた来島海峡大橋です。6基の主塔が空にそびえ、ケーブルは弧を描いています。
この橋では夕日が特に綺麗に見えるロマンチックスポットです。夕日が美しいとされるのは、11月下旬~1月下旬です。冬至の周辺ですが天候が不安定な時期でもあるため、景色を堪能できるのは運次第ともいえます。
また、橋桁の真ん中に太陽がすっぽりと入る絶景は、1年に2回だけです。毎日見られるわけではなく運が良くても太陽が沈むまでの数分間だけの楽しみですが、いつも見ている夕日に感動できます。