歩き遍路で2番目に長距離:室戸岬へ歩く

弘法大師にゆかりのある四国八十八ヶ所霊場は四国を一周するように配置されています。お遍路さんは88ヶ所の札所を1つずつ参拝することで四国を一周することになります。

 

ただ、札所は等間隔に配置されているわけではありません。札所と札所の距離が離れているところでは1日歩き続けても札所にたどり着けないこともあります。

 

札所間の距離ランキング
1位:80.4km(37番→38番、岩本寺→金剛福寺)
2位:75.4km(23番→24番、薬王寺→最御崎寺)
3位:65.9km(43番→44番、明石寺→大寶寺)

 

このように札所間の距離が遠い場合は、毎日30kmのペースで歩くとすると3日程度かかります。つまり、2日歩き続けても札所に到着することはできません。

 

今回は、札所間の距離が2番目に大きいルートについて説明します。薬王寺は徳島県最後の札所、最御崎寺は高知県最初の札所です。最御崎寺は室戸岬の突端に位置する札所です。

 

室戸半島は何もない

 

 
水分と食料の確保が重要
お遍路では「室戸半島は何もない」という点に注意しなければなりません。特に、サーフィンで有名な生見海岸や東洋大師のある高知県東洋町を過ぎると本当に何もなくなります。人気のない風景が30km続きます。

 

自販機やトイレは小さな集落にありますが、集落は10km程離れて点在しているので非常に不便です。車で行く場合はあっという間に目的地に到着できますが歩きとなると、室戸半島は厳しい修行のような道のりに変わります。

 

そのため、水分と食料は事前に用意して宿を出発しましょう。特に水分補給は熱中症対策にもなるので必須です。
 
交通の便が悪い
室戸半島は徳島県や高知県の大きな市街地から遠く離れています。また、山がちな地形なため、鉄道は通っていません。徳島県側から室戸岬へ行く唯一の方法は国道55号を通る方法のみです。

 

また、山地がすぐに海へ入るような地形なので室戸半島は平地の少ない土地です。そのため大きな町はなく、小さな集落が2,3あるのみです。

 

そのためバスの利用客は少なく、便数も少なくなっています。高知県と徳島県の境にある甲浦(かんのうら)という町と室戸岬の間をバスが走っていますが平日は2時間おきです。バスを1本逃すと2時間待たなければなりません。

 

室戸半島を歩く際は宿の確保、バスの時間の確認、良好な健康状態などしっかり準備したうえで挑戦してください。

 

私が室戸半島を歩いた時は、宿が取れずに連泊したお遍路さんや、バスを逃してタクシーで1万円払って宿に到着したお遍路さんに会いました。当然、ATMもないのでお金の準備もしておきましょう。

 

日陰もない
室戸岬へ向かう国道55号線は海沿いを通る道路です。そのため日差しを遮るものがなく、直射日光が常に当たります。

 

また、緯度や暖流の影響で亜熱帯植物が自生するほど気温が高く、春から秋にかけて熱中症に気を付けなければなりません。

 

熱中症対策としては水分補給、補給、通気性の良い服装、定期的な休憩を心がけましょう。

 

室戸岬の見どころ

 

夫婦岩(めおといわ)
波や風によって岩が侵食された結果、珍しい地形が形成されています。大きな岩と小さな岩が夫婦のように見えることから夫婦岩と呼ばれています。

 

歩き遍路で24番札所から来る場合、全く変化のない景色ばかり見て歩き続けているため夫婦岩は新鮮な風景だと感じます。
 
御厨人窟(みくろど)
空海が修行のために住み込んだとされる洞窟です。実は洞窟は2つあり、御厨人窟は居住のため、隣にある神明窟は修行のために使用したとされています。

 

若い空海はこの場所で修行中に明星が口に飛び込み悟りが開けたと伝えられています。また、空海が修行をした時代は海岸線が洞窟に近く、御厨人窟の中から見える風景が空と海しかありませんでした。これが「空海」という名の由来となっています。

 

御厨人窟でも御朱印がもらえるので納経帳の余分なページに記録を残すことができます。

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