四国四県を巡るお遍路の旅では、県ごとに異なった情緒を味わうことができます。特に、歩き遍路では進むスピードが遅く、それぞれの県の特色がよくわかります。
高知県には24番札所から39番札所まで16の札所があり、距離は約380kmになります。その距離の長さから高知の遍路道は修行の道場と呼ばれてきました。
修行の道場
高知県は東西に長く、お遍路の旅で最も長い距離を歩きます。距離が長いだけでなく、札所の数も少ないので、歩き続ける時間が多くなります。
特に、37番札所から38番札所までの距離は80kmを越え、札所間で最も長い距離になります。歩いて行くには3日は必要です。
お参りをせず、歩くだけの時間が長くなると、お遍路をやめたくなる気持ちも現れてきます。しかし、ここまで来たら諦めたくないと進み続けるのが高知の遍路道です。
辛い、苦しい、やめたい、帰りたい…
高知では、こんな思いを抱いて歩いているお遍路さんは少なくありません。
高知の難所
前述のとおり、37番札所から38番札所はお遍路で最も札所間の距離が長いポイントです。しかし、これだけではありません。23番札所から24番札所は2番目に距離が長い道程です。
前者は足摺岬を目指し、後者は室戸岬を目指します。たとえ、岬にたどり着いてもお遍路は終了ではありません。まだまだ先に進まなければならないのです。
歩き遍路で2番目に長距離:室戸岬へ歩く
高知の見どころ
高知の遍路道は海沿いを進むことが多く、きれいな景色を眺めながら歩くことができます。しかしながら、海ばかり見るのも飽きてしまいます。修行の道場は侮れません。
高知のお勧めはグルメです。カツオのたたきやアイスクリンはお遍路の道中何度も味わうことができます。やはり、産地で食べるカツオは鮮度が違います。
修行の旅に疲れたら、高知市内の広め市場で足を休めるのもよいでしょう。
高知の絶品グルメが楽しめる、ひろめ市場の魅力