基本情報
名称 |
五剣山 観自在院 八栗寺 |
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名称(読み) |
ごけんざん かんじざいいん やくりじ |
本尊 |
聖観音菩薩 |
駐車場 |
あり(無料) |
宿坊 |
なし |
八栗寺は標高230mにあり、5つの岩が剣のように露出していることから名付けられた五剣山の八合目に位置します。しかし、江戸時代の地震により東の峰は崩壊してしまいました。
香川には屋島や五剣山のように岩肌が露出した山が多く、独特の景色を生み出します。八栗寺までは車でもアクセスできますが、ケーブルカーで登るお遍路さんも多くいます。ケーブル山頂駅を降りると境内は目と鼻の先です。
八栗寺の見どころ
・聖天堂
・中将坊堂
・多宝塔
鳥居をくぐり、まっすぐ進むと聖天堂(しょうてんどう)があり、歓喜天が祀られています。弘法大師作と伝わる15cmの小さな像は黄金に輝き、商売繁盛、合格祈願、縁結びにごりやくがあるとされます。残念ながら秘仏であるため50年に1度の御開帳以外はお姿は拝めません。
八栗寺には中将坊堂(ちゅうしょうぼうどう)という天狗が祀られるお堂があります。山を守護する天狗は修験者のシンボルでもあり、かつてこの山が山岳修行の道場であったことを伝えます。
ケーブル山頂駅から参道を進むと、朱塗りの多宝塔が見えてきます。多宝塔は真言宗系の寺院で多く見られる仏教建築で、八栗寺の多宝塔内部には黄金に輝く大日如来像が安置されています。
八栗寺の由来
弘法大師は唐へ留学する際、旅の安全を祈願して焼き栗8つを土に埋めました。当時の航海技術は未熟で、行方不明となる留学生が多くいたのです。
大師が無事帰国しこの寺を訪れると、8本の栗の木が成長していました。このエピソードに由来して八国寺(やくにじ)と呼ばれていた寺を八栗寺に改めたと言われています。
うどん本陣 山田家 本店
香川と言えばさぬきうどん。八栗寺の麓にさぬきうどんの老舗山田家はあります。数ある名店の中でも山田家は特に有名で、「釜ぶっかけ」が定番メニューです。
うどんだけではなく、壮大な店構えでお客様を迎えます。旧家を利用した平屋で日本庭園を眺めながら、うどんを食べることができます。お遍路で八栗寺を訪れる際は是非ともご賞味あれ。
札所の歴史
天長6年(829年)弘法大師によって開創されたと伝わります。弘法大師は唐へ留学に行く前、この地で求聞持法という厳しい修行を納めたと伝わります。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。八栗寺では聖観音菩薩が本尊として祀られています。
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