基本情報

名称

神毫山 大宝院 一宮寺

名称(読み)

しんごうざん たいほういん いちのみやじ

本尊

聖観音菩薩

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

高松市の住宅街に83番 一宮寺はあり、小さく収まった境内には落ち着いた雰囲気が流れています。本堂前には大きなクスノキが覆いかぶさり、参拝者に日陰を作ってくれます。
一宮寺の見どころ
・薬師如来の石の祠
・水掛不動尊
本堂付近に薬師如来を祀る祠(ほこら)があります。この祠には観音開きの石扉があり、意地悪な人がそこに頭を入れると扉が閉まって抜けなくなったという伝説があります。
西門へと向かうと、水掛不動尊(みずかけふどうそん)があります。石像に水をかけ、願い事をお祈りするという参拝方法ができます。
不動明王の表情は怒りに満ちていますが、水にかけられて怒っているわけではありません。不動明王は激しく諭して人々を導く仏様なので、優しさ由来の怒りを表しています。
一宮とは
一宮(いちのみや)とは、ある地域の中で最も格式の高い神社の事で、基本的に一国一社で建てられました。香川県の一宮は田村神社で、83番札所 一宮寺に隣接しています。
一宮寺は田村神社を管理する寺としての役割があったのです。このような寺は別当寺や神宮寺と呼ばれます。
もともと日本は八百万の神をあがめる国で、仏教が伝来すると、神と仏は同時に祀られることが多くありました(神仏習合)。そのため、神社と寺が同じ敷地をシェアすることも珍しくなかったのです。
しかし、明治維新が神社と寺を分ける制度(神仏分離令)を開始したため、現在のような神社と寺は別物というスタイルになったのです。
札所の歴史
飛鳥時代、大宝年間(701~4年)に義渕(ぎえん)という僧によて創建されました。後に行基が讃岐一宮の田村神社を建立した際、神社を管理する寺(別当寺)となり、一宮寺と呼ばれるようになりました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。一宮寺では聖観音菩薩が本尊として祀られています。
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