基本情報

名称 平城山 薬師院 観自在寺
名称(読み) へいじょうざん やくしいん かんじざいじ
本尊 薬師如来
駐車場 あり
宿坊 あり

愛媛県に入って最初の札所である観自在寺(かんじざいじ)は1番札所から最も遠い札所と知られ、四国霊場の裏関所と呼ばれています。
観自在寺の周辺は真珠の養殖で有名な宇和島の風光明媚な景色を堪能することができます。また、四国最南端に近く珍しい植物も見られます。
観自在寺の見どころ
・本堂
・大師堂
・天皇の松
観自在寺の本尊である薬師如来が本堂で祀られています。また、脇仏として阿弥陀如来と十一面観音の計3体が安置されています。
これらの仏像は弘法大師が自ら彫刻した仏像で、1本の木から仏像を彫る際に、一彫りごとに礼拝して作られたと伝えられています。その効果が表れたのか、昭和39年(1959年)に本堂が火災に遭い消失した時も本尊は助かったそうです。
大師堂は平成5年に改築が完成したため、新しくきれいなお堂となっています。大師堂には弘法大師像や不動明王、愛染明王が祀られています。
かつて、観自在寺の境内には平城天皇が植えたとされる松がありました。観自在寺は平城天皇の勅願により弘法大師が建てた寺であるため、縁のある人物です。
しかし、台風で平城天皇の松が倒れてしまったので、切り株の中に昭和天皇が再び松を植えたというエピソードがあります。その松は「天皇の松」として知られています。
災難の多い札所
観自在寺には幾つもの末寺があり、寺領は二千数百万石もあったとされますが、何度も火災に遭い、勢力が衰えていました。
そこで延宝6年(1678年)宇和島藩主の伊達宗利が再興し、現在まで存続しています。しかし、火災に縁のある札所であるのか、昭和34年にも本堂が消失する火災が起きました。
札所の歴史
大同2年(807年)に弘法大師によって建立されました。平城天皇の勅願により本尊の薬師如来、脇仏として阿弥陀如来、十一面観音の3体の仏像を自作し、お堂を構えたという事です。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。観自在寺では薬師如来が本尊として祀られています。
薬師如来の手には薬壺(やっこ)があり、中に入っている薬はどんな病気も治すとされています。医療が発達する前の時代は病気平癒を祈願する人々が訪れました。
アクセス