基本情報

名称

百々山 東明院 善楽寺

名称(読み)

どどざん とうみょういん ぜんりゃくじ

本尊

阿弥陀如来

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

30番 善楽寺は土佐一宮として知られる土佐神社の別当寺として神社を管理し栄えてきました。現在も、高知市内に位置するため参拝者も多く街に溶け込んだ寺という雰囲気があります。
実は、30番札所には奇妙なエピソードがあり、30番札所は平成4年まで2ヶ所存在したことが知られているのです。
善楽寺の見どころ
・3つの地蔵尊
・手水場の天邪鬼
本堂の向かいには梅見地蔵、子安地蔵、水子地蔵の3つのお地蔵様が並んで安置されています。地蔵菩薩は苦痛を取り除くご利益があることや子供を守る仏として有名です。
梅見地蔵は首から上の病、学業成就、合格祈願にご利益があるとされます。かつては境内に作梅の下にあったことから名付けられました。
子安地蔵は子宝にご利益があるとされ、参拝者はフェルトでできた可愛らしい絵馬を奉納します。また、水子地蔵には幼い子供を亡くした親が参拝し、子供の供養をしに来ます。
本堂などを参拝する前に手水場(ちょうずば)で身を清めます。この手水場の足元をよく見ると、邪鬼が手水鉢を支えていることに気づきます。
邪鬼は人の煩悩を表す象徴として毘沙門天などの仏像には、仏に踏みつけられているケースがよく見られます。
かつて30番札所は2つあった。
善楽寺は隣接する土佐神社の別当寺(神社を管理する寺)として運営されていました。そしてお遍路さんは土佐神社の方へ参拝をする神仏習合スタイルだったのです。
しかし、明治の神仏分離、廃仏毀釈により土佐神社は独立し、善楽寺は廃寺となってしまいました。無くなった30番札所を補うため、明治9年(1876年)、安楽寺が30番札所の機能を果たすようになりました。
時代が経ち、昭和4年(1929年)、善楽寺が再興したことをきっかけに、30番札所を善楽寺と安楽寺の2寺が主張し、どちらも30番札所という状況になりました。
平成6年(1994年)、安楽寺は30番札所の役割を終え、善楽寺の奥の院となり一件落着しました。
札所の歴史
大同年間(806年~810年)弘法大師がこの地を訪れ、土佐神社の別当寺として神宮寺と善楽寺を建立したと伝えられます。善楽寺は明治の神仏分離、廃仏毀釈によって廃寺になりますが再興して今に至ります。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。善楽寺では阿弥陀如来が本尊として祀られています。
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