基本情報

名称 竹林山 地蔵院 神峯寺
名称(読み) ちくりんざん じぞういん こうのみねじ
本尊 十一面観音
駐車場 あり(無量)
宿坊 なし

高知の札所はすべて海沿いにありますが、神峯寺は標高430mに位置し山を登ります。標高0mから一気に急勾配を上るため、へんろ道は「真っ縦」の異名を持ちます。
土佐の関所でもある神峯寺まで歩いて登ると体力が削り取られ、喉がカラカラになります。しかし、難所を登りきると、境内には霊水として名高い「神峯の水」が湧き出ているので、疲れを回復できます。
神峯寺の見どころ 
・神峯の水
・太平洋を眺める
・遍路道
納経所の向かいには「神峯の水」が湧き出ており、土佐の名水40選に選ばれています。この湧き水には病気平癒にご利益があるとされ、ペットボトルに入れて持ち帰る人もいます。
大師堂付近からは太平洋を望むことができます。標高430mからの眺めは高知のほかの札所とは一味違い、「神の峯」と呼ばれる所以が分かります。
神峯寺に向かう遍路道は急斜面でお遍路さんを苦しめます。この道を、かつて三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の母親が参拝したという話が伝わってます。安芸市にある自宅から裸足で21日間連続で参拝し、息子の開運祈願をしました。
元々は神社であった神峯寺
明治より前は神様と仏様が同時に祀られていましたが、明治維新の神仏分離令により天照大神などを祀る神峯神社のみが残され、寺は廃寺となりました。
このとき本尊は26番札所 金剛頂寺に預けられ、後に本堂を構え本尊を戻すことができました。現在、仁王門と鳥居が肩を並べるように立っており、神社であった痕跡を確認することができます。
札所の歴史
神功皇后(201~269年)に神社として創建され、天平2年(730年)に行基菩薩を安置しました。後の大同4年(809年)に聖武天皇の勅命により弘法大師が伽藍を建立したとき神仏を合併市と伝えられています。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。神峯寺では十一面観音が本尊として祀られ、梶取地蔵の異名を持ちます。
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