四国八十八ヶ所:お遍路 別格4番札所の鯖大師

 

四国には弘法大師ゆかりの寺を巡るお遍路があります。お遍路をしていると、お寺だけでなく伝説や文化が地元に強く根付いていることが分かります。

 

お遍路の伝説の多くは弘法大師に関係しています。また、お遍路文化の代表は「お接待」です。お遍路さんに無償で食べ物や飲み物などを差し上げること。

 

お遍路はただ巡るだけでなく、このような伝統もセットで楽しめます。

 

さらに、お遍路の中に残る伝説は、弘法大師の超常現象を語っているのではなくメッセージが込められていることが分かります。その教えは現代でも使え、人間関係、家族関係、ビジネスなどにも応用することができます。

 

弘法大師が生きた時代から約1200年以上経ち技術の発達で手段は変化しましたが、人間のマインドは何も変わっていません。

 

お遍路に来る理由として「自己鍛錬」や「自分探し」を挙げる人が多いということも納得できます。

 

別格4番札所の鯖大師

お遍路は88所以外にも弘法大師に関係のある寺院で四国別格二十霊場に決められた寺院が20カ所あります。88と20を足して煩悩の数である108になるのです。

 

徳島県と高知県の県境に近い所に別格4番札所、鯖大師があります。別格を含めて108か所を歩いて回るのは距離も増えるため大変ですが、鯖大師は23番薬王寺から24番最御崎寺に行く遍路道沿いにあるため、寄っていく方が多い別格札所となっています。

 

名前が気になる鯖大師には次のような伝説が伝えられています。

 

弘法大師が四国を巡り、徳島県から高知県に行く途中にこの地に泊まりました。その時、馬を引いて塩鯖を運ぶ人に出会いました。

 

大師は一匹の塩鯖のお接待を求めましたが、塩鯖を運ぶ者はきっぱり断り通り過ぎて行きました。しばらく進むと、馬の体調が悪くなり先に進めなくなり困ってしまいました。

 

塩鯖を運ぶ者は、先ほどの僧が空海だったのだと気付いて、あわてて追いかけ塩鯖をお接待しました。

 

大師が歌を詠むと馬の調子は回復し、受け取った塩鯖を海へ投げ入れると泳いで消えてしまいました。
 
鯖大師の境内
この話にちなんで、鯖大師の大師堂には右手に鯖を持った大師像が祀られています。また、大師が鯖を食べなかったことから、3年間鯖を食べなければ願いが叶うと言われています。

 

教訓

鯖大師の伝説には「困っている人を助ける」、「独り占めをしない」というメッセージが込められています。

 

助けを求められて無視し、沢山持っている鯖を分けないようなことをすると、自分に災いが戻ってくることになるのです。これは、邪険にした相手が弘法大師だったからではありません。誰にでも同じように当てはあります。

 

人は何かプレゼントされたり恩を受けたりすると相手にお礼をしたくなるという心理が働きます。これを「返報性」といいます。

 

他人に対して思いやりのある人であれば、自分が困ったときに必ず誰かが助けに来てくれますが、普段の行いが悪い人は誰も来てくれないのです。

 

約1200年前に生きた弘法大師の伝説が現代まで伝わるのには理由があります。大師が仏教の不況だけでなく農民や困っている人を助けたことから、人々の人気を得ました。カリスマ性やリーダーシップのある大師だからこそ、多くの人から感謝され信仰されるようになったのです。

 

現代を生きる私たちも、生き方や人間関係に悩むことがあります。時代は変化していますが人間の根本的な原則というのは不変なのです。原則は感謝、誠実、正義、思いやり、などがあり、誰でも分かります。

 

分かってはいても実践できないので悩んでしまいます。しかし、原則に従って行動すると、弘法大師のように影響力の強い人物になる事ができるのです。

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