十一面観音菩薩:仏像の見方、ご利益

 

 

 

仏教の信仰対象である仏の姿をかたどった仏像には様々な種類があります。表情や服装など仏像によって変化があり、異なった意味が込められています。もちろん、得られるご利益も異なります。仏像の中でも、十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)は人気の高い仏像です。

 

「観音様」と親しみを込めて観音菩薩は呼ばれています。「観音」と名付けられた由来は、観音菩薩は衆生という我々の世界を観察し、救ってくれる仏だという所からきています。そのため、我々の声を聞いてくれるほど近い存在の仏と言えます。

 

十一面観音菩薩のエピソード、仏像の特徴、ご利益を順に理解していきましょう。

 

十一面観音菩薩のエピソード

観音菩薩は変化する
観音菩薩と名の付く仏にはバリエーションがあり、千手観音菩薩、聖観音菩薩などがあります。なぜ様々な観音菩薩が存在するのでしょう。

 

それは、観音菩薩は三十三の姿に変化してすべての人々を救うとされています。この変化の様子を仏像で表したために多様な観音菩薩が作られるようになりました。

 

三十三の姿と書きましたが、これは33種類という数字ではなく、全ての人の求めるものに応じて如何なる姿にでも変化するという意味が込められています。

 

十一面観音菩薩は顔の上に10もしくは11の顔がある姿に変化した姿をあらわします。十一面は八方(東・西・南・北・東北・東南・北西・南西)と天地を常に見ているという意味です。

 

ちなみに、変化前の観音菩薩を聖観音菩薩と言い、顔は一つ、腕と足は2本ずつの基本スタイルです。

 

仏像の見方

 

 
菩薩の特徴
弥勒菩薩など、他の菩薩と共通する特徴がいくつかあります。
・宝髻(ほうけい)
・きらびやかな服装

 

菩薩グループの仏像には宝髻(ほうけい)という髪の毛を結ってまとめてある髪型が見られます。一方、如来の髪型は螺髪(らほつ)と言ってブツブツしています。

 

また、菩薩の服装はきらびやかでネックレスのような装飾品を付けています。これは菩薩がまだ悟りに至っていないという設定を表しています。一方、既に悟りに至った如来像は質素な服装をしていることが多いです。

 

観音菩薩の特徴
千手観音など、他の観音菩薩に共通した特徴がいくつかあります。
・阿弥陀如来の化仏
・蓮の花や水瓶を持つ

 

観音菩薩グループの仏像には額の部分に阿弥陀如来が装飾されていることが多く、これを化仏(けぶつ)と言います。なぜ阿弥陀如来が装飾されているのか、それは阿弥陀如来が如来という身分を隠している姿が観音菩薩だとされているためです。

 

既に悟りの境地に至った如来より、まだ悟りに至らない姿の菩薩の方が我々人間に近い存在です。
より近くで救済してくれる仏が観音菩薩です。

 

また、泥の中から花を開かせる蓮の花は清浄な世界を象徴し、阿弥陀如来や観音菩薩のいる極楽で咲き乱れているとされています。水瓶(すいびょう)には功徳水と言われる有難い水が入っています。

 

十一面観音菩薩の特徴
十一面観音菩薩に特有の特徴は次の通りです。
・11の面

 

八方(東・西・南・北・東北・東南・北西・南西)と天地を常に見るためにある十一面はそれぞれ表情が異なり、意味があります。中でも、真後ろに位置する大笑面は笑うことで行いの悪い人の悪行を減らすためにあります。

 

位置

意味

本面 正面 本体の顔
慈面 正面上の3つ

優しい顔
楽を与える

瞋怒面 左の3つ 厳しい顔で、行いの悪い衆生を仏道に向かわせる
白牙上出面 右の3つ 口から牙を出し、行いの良い衆生に仏道を進める
大笑面 真後ろ 大笑いして、行いの悪い衆生の悪行を減らす
仏面 頂上 悟りの表情

 

十一面観音菩薩のご利益

 

仏像のご利益には現生利益と後世利益の2種類あります。前者は生きているうちに得られるご利益、後者は死後に得られるご利益になります。

 

十一面観音菩薩のご利益は十種勝利四種果報とされています。10種類の現世利益、4種類の後世利益と計14種類の幅広いご利益を得ることができるとされます。

 

十種勝利

離諸疾病 病気から守られる
一切如來攝受 如来に受け入れられる
任運獲得金銀財寶諸穀麥等 財産や食事を得られる
一切怨敵不能沮壞 怨敵から守られる
國王王子在於王宮先言慰問 国王が王宮で慰労してくれる
不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身 害虫や熱病から守られる
一切刀杖所不能害 刃物に刺されない
水不能溺 水死しない
火不能燒 焼死しない
不非命中夭 不慮の事故から守られる

 

四種果報

臨命終時得見如來 臨終の際に如来とまみえる
不生於惡趣 地獄、鬼畜、畜生に生まれ変わらない
不非命終 早死にしない事
從此世界得生極樂國土 極楽浄土に生まれ変わる

 

十一面観音菩薩が本尊の札所

 

・13番 大日寺
・27番 神峯寺
・32番 禅師峰寺
・41番 龍光寺
・44番 大寶寺
・48番 西林寺
・52番 太山寺
・62番 宝寿寺
・65番 三角寺
・79番 天皇寺
・80番 国分寺
・84番 屋島寺
・86番 志度寺

 

※十一面千手観世音菩薩を含む

 

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