四国にある八十八ヵ所の寺院を巡るお遍路の旅。同じ道程を巡る旅でも時期によって様子が全く異なります。ただでさえ人口の少ない四国ですが、お寺のある地域や遍路道はド田舎と言っても良いくらいです。そのため、自然があふれ季節をたくさん感じることができるのです。
春のお遍路
お遍路で人気のシーズンは春です。歩き遍路、バス遍路、車遍路などで最もお遍路さんが多い時期です。
春のお遍路のメリット
気候が良い
次第に日が長くなり、暖かくなる季節です。桜が咲いたり若草が生い茂ったりして色鮮やかな季節に巡ると気分もよくなるはずです。徳島県では第23番札所の薬王寺の桜が有名です。
虫が少ない
田舎の夏は蚊が大量に飛んでいるので野宿は厳しいです。蚊帳のようなものをかぶって寝なければなりません。しかし、春はそのような心配をする必要はありません。
お遍路さんが多い
お遍路のシーズンとして春が最も人気なため、春には四国のいたるところでお遍路さんを見かけます。また、大学生は春休み、社会人はゴールデンウィークを利用してお遍路をすることが多いため、この時期にお遍路に出かけるといろいろな人にであることができます。
デメリット
宿が満室
お遍路さんが多いということは宿も一杯になります。特に歩き遍路向けの宿のキャパシティは小さいので、相部屋でも満室になってしまうことがあります。そのため、宿は前もって予約しておかなければなりません。
当日宿泊する宿が見つからない場合に備えて、駅やバスの時間を確認して町のホテルに泊まる事、野宿をする事、通夜堂や善根宿の情報を得る事を考えておく必要があります。