マムシから身を守る方法

歩き遍路をしていると「マムシ注意」の標識を見ることがあります。しかし、どのように注意すればよいのか分かりません。そこで、事前に知っておく必要があります。

肌の露出を控える

野山に入るときの基本的な準備として肌の露出は控えましょう。マムシは地面から噛みついて来るためズボンはジーンズがおススメです。薄いものだと布を貫通して噛まれる恐れがあります。万が一咬みつかれたとしても傷が浅ければ侵入する毒の量を抑えられます。
マムシは夏から秋にかけて活動が活発になります。そのため、マムシによる被害は夏場に多くなります。夏場は暑いため、軽装でお遍路をする方もいますができるだけ肌の露出を避けましょう。

草むらに座らない

「マムシ注意」の表示がある道、草木が生い茂る道では腰を下ろして休憩しないようにしましょう。ベンチがあったとしても座る前にマムシがいるかどうかを確認すればより安全です。

マムシに遭遇したら

マムシに遭遇したら刺激を与えずに通り過ぎましょう。むやみに攻撃すると襲ってくることがあります。金剛杖で追い払うことは最終手段だと思ってください。マムシの攻撃範囲は約30cmです。マムシに近づきすぎると咬まれるためなるべく距離を取りましょう。
また、マムシに遭遇しても慌てず冷静さを保ちましょう。マムシの目線になると人間は巨大生物のように見えるためマムシは警戒します。そのため、人間が慌てるとマムシは身を守るために人間を攻撃します。

マムシに咬まれたら

マムシは毒蛇です。マムシによる死亡例は日本で年間に5~10例報告されています。つまり、蛇に咬まれることは命に関わることなので迷わず救急車を呼びましょう
マムシに咬まれた際の応急措置として咬まれた部位より心臓に近い部分を縛ります。これは毒が全身に回るのを防ぐためです。
また、色や大きさなど蛇の特徴を覚えておきましょう。蛇の種類によって毒素が異なるため、治療方針も異なります。しかし実際は、蛇の種類を正確に見分けることは難しいです。様々な色のマムシが存在し、いざ咬まれたときはパニックになるためです。

症状

マムシに咬まれたら次のような症状が現れる可能性があります。
・激しい痛み
・腫れ
・出血
・血圧低下
など