基本情報

名称

剣五山 千手院 弥谷寺

名称(読み)

けんござん せんじゅいん いやだにじ

本尊

千手観音菩薩

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

弥谷寺のある弥谷山は古くから仏や神が宿る霊山として信仰を集め、日本三大霊場(恐山、臼杵磨崖仏、弥谷山)の一つにも数えられたとされます。
その証拠に、弥谷山のいたるところに崖に刻まれた仏像があり、修験者の足跡を見ることができます。弘法大師が刻んだと伝わる磨崖仏(まがいぶつ)も存在し、お遍路さんを魅了します。
弥谷寺の見どころ
・阿弥陀三尊
・獅子の岩屋
大師堂から本堂に向かって石段を上る途中に阿弥陀三尊磨崖仏があります。弘法大師が刻んだと伝わるもので、この魔訶遺物に念仏を捧げると極楽浄土に行けるとされます。
阿弥陀如来は極楽浄土に住む仏様で、阿弥陀如来を信仰する人の所へ死後、迎えに来てくれるとされます。
阿弥陀如来をサポートする脇侍(わきじ)として左側に観音菩薩、右側に勢至菩薩が配置され、阿弥陀三尊と呼ばれます。
大師堂の裏には「獅子の岩屋」があり、弥谷寺の奥の院でもあります。弘法大師が幼いころここで学問に励んだとされ、弘法大師のエネルギーを間近で感じることができます。獅子が口を開いた形の洞窟の中には大師像、弥勒菩薩像、阿弥陀如来像が安置されています。
霊山信仰とは何か?
地震や洪水の多い日本では山や川には八百万の神が宿ると信じられてきました。そのような信仰がある山は霊山と呼ばれ、様々な言い伝えが文化として作られました。
弥谷山では死者の霊がここを通って仏の世界に旅立つ、本堂から山門までは振り返ってはいけないなどの迷信がありました。
現在でも霊山信仰は残されています。水場の洞窟に真言を書いた木札を奉納し、山頂から流れてくる水(大師の加持水)で木札を洗うと、子孫が幸せに過ごせるとされ、多くの方が参拝します。
札所の歴史
古くから「仏の山」として信仰を集めてきた弥谷山に、行基が仏像を安置したことが始まりとされます。後に幼い弘法大師がこの地で勉学に励み、遣唐使として中国から帰国後、大同2年(807年)に千手観音を刻んで安置しました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。弥谷寺では千手観音菩薩が本尊として祀られています。
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