基本情報

名称

補陀落山 清浄光院 志度寺

名称(読み)

ふだらくさん せしじょうこういん しどじ

本尊

十一面観世音菩薩

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

香川県さぬき市志度は高松市のベッドタウンとしての性質を持った街で、その中に志度寺はあります。JR志度駅にも近く、高松や徳島からのアクセスも良好。街中にある札所にもかかわらず、境内は広く五重塔や3000坪の庭園まで見どころ満載の札所です。
龍光寺の見どころ
・五重塔
・仁王門
・曲水式庭園
・枯山水・無染庭
志度寺の高さ33mの五重塔は比較的新しく1975年に完成したものです。地元出身の実業家竹野次郎によって寄進されたもので、街のシンボルとなっています。
仁王門に安置されている金剛力士像は重要文化財であり、鎌倉時代の運慶の作とされています。運慶は東大寺南大門の金剛力士像の作者でもあります。
納経所の隣にある3000坪の曲水式庭園は室町時代に作られたものです。曲水式とは曲線をもって流れる水の状態を庭園に表したもので、優雅な詩遊びに使われることがありました。
また、無染庭(むせんてい)と呼ばれる枯山水もあります。こちらは水を用いず石や砂などにより山水の風景を表現した日本庭園です。
志度に伝わる海女の悲話
奈良時代、藤原不比等はこの地を訪れ、海女との間に子供を授かってしまった。不比等は朝廷で働く権力者であったので、海女は息子を世継ぎにするよう頼み、龍神に命を捧げました。
海女の命と引き換えに龍神から手に入れた宝珠を不比等は興福寺に納め、海女の墓と死度道場(しどどうじょう)を建てました。後にが行基とともにこの地を訪れ、寺名を志度に改めたといわれています。
札所の歴史
推古33年(625年)に薗子という尼が零墨で本尊を彫り、安置したのが始まりとされています。
天武10年(681年)に藤原不比等が海女の墓を建て、死度道場とし、持統7年(693年)に行基が堂宇を拡大して修行の場となりました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。志度寺では十一面観世音菩薩が本尊として祀られています。
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