基本情報

名称

金華山 高照院 天皇寺

名称(読み)

きんかざん こうしょういん てんのうじ

本尊

十一面観音菩薩

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

明治維新より前、神社と寺は同じ敷地をシェアすることが多く、仏様と神様は同時に祀られていました。しかし、明治維新の神仏分離令により今のようなスタイルになりました。
79番 天皇寺を参拝するとき、お遍路さんは鳥居をくぐって境内に入ります。一見すると、神社と寺が共存するように見えますが、実は別物。天皇寺と白峯宮に分かれています。
天皇寺の見どころ
・三輪鳥居
・白峯宮
ひときわ目を引く朱色の鳥居は三輪鳥居と呼ばれます。その形が珍しく、通常の鳥居の両側にちいさな鳥居が融合し様式になっています。また、瓦屋根も付いており、奈良の大神神社の鳥居と同形式です。
この鳥居を直進すると、白峯神社にたどり着きます。お寺を参拝する時は、神社の参道を左に外れると本堂と大師堂に、右に外れると納経所に行くことができます。
天皇とは誰のこと?
寺名の由来となった天皇は崇徳天皇(すとくてんのう)で、隣接する白峯神社に祀られています。優雅な平安時代、保元の乱というドロドロの権力争いが起きました。この争いに敗れた崇徳天皇は香川に島流しに遭い、亡くなりました。
亡くなったとき天皇の遺骸は白峯山に埋葬されることになりましたが、その時、この地に湧き出る八十場の水(やそばのみず)という冷水によって腐敗を防いだとされます。
八十場の水は白峯神社の奥から現在も湧き出ています。
札所の歴史
奈良時代、行基によって創建されたのが始まりとされ、後に弘法大師がこの地を訪れた時、十一面観世音菩薩を本尊として安置したと伝わります。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。天皇寺では十一面観世音菩薩が本尊として祀られています。
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