基本情報

名称 黒巌山 遍照院 大日寺
名称(読み) こくがんざん へんじょういん だいにちじ
本尊 大日如来
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし

1番札所から3番札所は吉野川に沿った平地にありますが、大日寺は山がちな所に佇みます。歩いて4番札所まで行く場合は、未舗装の自然あふれる遍路道を通っていくことができます。
大日寺の見どころ
・山門
・三十三観音

山号の由来にもなった黒谷川に架かる小さな橋を渡ったところに大日寺の山門がそびえます。朱塗りの山門は背景の木々の緑に良く映え、美しいです。
また、釘を1本も使わない建築物であると同時に一層部分が角柱で二層部分が丸注という珍しい構造をしています。二階部分は鐘楼になっており、鐘が吊るされています。
本堂と大師堂を結ぶ回廊を通れば、本堂でお参りをした後、大師堂に行くことができます。この街道には33体の観音菩薩像が並び、西国三十三ヶ所を表しています。観音像はすべて木造で、等身大の大きさなので圧巻です。
江戸時代に大坂の信者によって奉納されたものだそうです。観音菩薩と言っても千手観音や聖観音などいくつもの種類があり表情や姿も異なります。じっくり観察すると違いが分かります。
宇宙の真理を表し、宇宙そのもの
大日寺の由来は本尊である大日如来にあります。大日如来は仏教の中でも密教と言う派閥で信仰される仏です。密教では大日如来こそが心理であり、世の中にあるすべては大日如来より生まれたという大胆でスケールの大きな設定になっています。
弘法大師・空海は遣唐使として中国に渡り密教を日本に持ち帰り、論理的に整理して真言宗と言う体系まで高めました。そのため、大日如来は弘法大師と非常に縁がある仏様という事になります。
大日寺の本尊は秘仏となっているため、現物を見ることはできません。しかし、秘仏の前にレプリカとして白木の大日如来像が鎮座しています。
札所の歴史
大日寺の開創ははっきりと分かっていませんが、弘仁6年(815年)に弘法大師がこの寺で修業をしている時に大日如来を感じ、その姿を彫刻したとされます。弘法大師は大日如来を本尊として寺名を大日寺と改めました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。大日寺では大日如来が本尊として祀られています。一彫りごとに三度の礼拝をしながら作られたとされる本尊は、秘仏のため直接見ることはできません。
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