基本情報

名称 光耀山 千手院 観音寺
名称(読み) こうようざん せんじゅいん かんおんじ
本尊 千手観音菩薩
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし

町中に建つ16番札所 観音寺は地域のお寺というような雰囲気があります。境内の見どころは多くありませんが、白衣の襟に光明真言の印を押してくれるサービスを行っています。
観音寺の見どころ
・夜泣き地蔵
・舌洗の池

山門の右手には夜泣き地蔵が祀られています。一般的にお地蔵様は子供を守る仏様として知られていますが夜泣きに特化したご利益を持つお地蔵様は珍しいです。
小さな祠の中にある地蔵尊はよだれ掛けが何枚もかけられており、ご利益を預かった人たちが奉納したものだそう。
観音寺から約200m離れた所に舌洗の池があります。源平合戦で有名な源義経が屋島に向かう途中、ここで休憩し、馬に水を飲ませました。地元の人に地名を尋ねると「勝間の井戸」だと知り、縁起が良いと喜んだといいます。
この池は農作業用に使用する水が湧き出る水源地だったので水神様、弁財天、観音様が祀られてきました。
光明真言を白衣の襟に押印
観音寺は白衣に光明真言を押印してくれる四国八十八ヶ所で唯一の札所です。しかも、単なる光明真言ではなく、弘法大師の筆跡をもとにして作られた印判です。
そもそも、光明真言とは24文字の梵字から成る密教の真言で口にして唱えることで過去の罪が許され、病気が治るなどのご利益を得られる押されています。
丁寧な参拝をするお遍路さんはすべての札所で光明真言を読経するので、お遍路さんにとっては身近な真言です。これを白衣に身に付けることで真言と同行二人の旅をすることができます。
梵字で書かれた光明真言は次のように発音します。
オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドバ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン
※押印料金1,500円
札所の歴史
天平13年(741年)に聖武天皇の勅願道場として建立された、弘仁7年(816年)弘法大師がこの地を訪れ、千手観音菩薩、毘沙門天、不動明王を刻んで安置したとされます。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。観音寺では千手観音菩薩が本尊として祀られています。本尊を信仰することで様々な病気が治ったというエピソードがあります。
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