基本情報

名称

仏光山 広徳院 郷照寺

名称(読み)

ぶっこうざん こうとくいん ごうしょうじ

本尊

阿弥陀仏

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

79番 郷照寺(ごうしょうじ)のある香川県宇多津町は、街のシンボルであるガラス張りのゴールドタワーが有名で、夜はライトアップされます。また、瀬戸大橋から最も近い札所であり、境内からは瀬戸大橋を望むことができます。
四国八十八ヶ所の札所はそれぞれ異なる宗派を持ち、空海が開いた真言宗が最も多いことが特徴です。ここ郷照寺は時宗(じしゅう)と真言宗の2つの宗派が伝わる珍しい札所です。
郷照寺の見どころ
・厄除大師
・万体観音洞
・庚申堂(こうしんどう)
一生のうち、不幸や災難が訪れることが多いとされる年齢で、おとなしく生活した方が良いとされる年齢です。郷照寺の大師堂には「厄除うだづ大師」が祀られ、厄除けにご利益があることで有名です。不幸や災難が近づかないように仏様やお大師様にお願いをするのです。
大師堂左手には「万体観音洞」という地下道があり、1万体以上の観音像が並びます。全国の信者が奉納したもので、荘厳な雰囲気が漂います。
本堂付近には庚申堂(こうしんどう)があります。60日に1度訪れる庚申の日の夜、眠っている間に身体から抜け出した霊が天に昇り、自分の罪を告げられるという言い伝えがあります。これを防ぐため、庚申堂に集い寝ずに語り合うという風習がありました。
ここには6本の手を持つ青面金剛(しょうめんこんごう)と見ざる・言わざる・聞かざるの三猿が祀られ、病気平癒にご利益があるとされます。
踊念仏とは
仏教の基本として悟りに至るという目標があります。しかし、そのプロセスは宗派により様々で厳しい修行、読経、巡礼などがあります。
なかでも時宗という宗派では太鼓や鉦(かね)のリズムに合わせ念仏を唱えることで功徳を積むという方法を取ります。
夏祭りに行われる盆踊りは太鼓のリズムに合わせて輪になって踊りますが、盆踊りのルーツは踊念仏と言われています。一遍という僧侶によって踊念仏は日本中に広められた証拠です。
札所の歴史
奈良時代の神亀2年(725年)、行基により「道場寺」という名前で開かれたことが始まりです。その後、大同2年(807年)に弘法大師が建物を修復したとされます。
さらにその後、鎌倉時代の1288年、時宗の開祖である一遍(いっぺん)が布教活動に訪れ、時宗寺となり郷照寺と改められました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。郷照寺では阿弥陀如来が本尊として祀られています。
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