基本情報

名称

医王山 多宝院 甲山寺

名称(読み)

いおうざん たほういん こうやまじ

本尊

薬師如来

駐車場

あり(無料)

宿坊

なし

弘法大師生誕の地として知られる香川県善通寺市にある74番 甲山寺(こうやまじ)は山の緑に囲まれた札所です。幼い弘法大師がこの地でよく遊んでいたと言われ、各地に伝説が残る弘法大師のエネルギーを感じ取ることができます。
甲山寺の見どころ
・毘沙門天
・子安地蔵尊
甲山寺は弘法大師により創建されました。その時、石を割って毘沙門天(びしゃもんてん)を刻み、山の岩窟に安置しました。
大師堂の左手にはきれいに整備された岩窟があり、弘法大師が彫ったとされる毘沙門天を見ることができます。
本堂から大師堂へ続く石段の脇に子安地蔵尊(こやすじぞうそん)があります。子宝祈願のために、前掛けを持ち帰り、子供が生まれると新しい前掛けを奉納するのが習わしとなっています。
子供に恵まれない女性がお地蔵様の前掛けを持って帰ると子宝に恵まれ、新しい前掛けを奉納したというエピソードがあるためです。
甲山寺、名前の由来
甲という文字は甲冑(かっちゅう)を意味します。寺の裏山が毘沙門天の甲冑に似ていることから甲山寺と名付けられました。
この札所に関係が深い毘沙門天は甲冑を着た仏像で、勝負事にご利益があるとされます。戦国武将である上杉謙信は毘沙門天を強く信仰していたことでも知られます。
札所の歴史
平安時代初期、この地を訪れた弘法大師は翁に出会い、この地に寺を建てるように告げられました。その時、毘沙門天を彫山の岩窟に安置したと伝わります。
弘仁2年(821年)嵯峨天皇の勅願により満濃池(まんのういけ)という溜池の修築工事をすることになりました。その時、甲山寺で完成祈願の秘法を行い、薬師如来を安置しました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。龍光寺では薬師如来が本尊として祀られています。
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