基本情報

名称

石鎚山 金色院 前神寺

名称(読み)

いしづちさん こんじきいん まえがみじ

本尊

阿弥陀如来

駐車場

あり

宿坊

なし

64番 前神寺は西日本最高峰の石鎚山の麓にあります。弘法大師は石鎚山に登って求聞持法(ぐもんじほう)という修行を行ったことで有名です。それだけでなく、日本7大霊山の一つにも数えられる石鎚山では多くの修験者が集まります。
また、前神寺の境内には桜が植えられ、春になると見事に咲き誇ります。特に、駐車場付近にある惣門(そうもん)から境内に向かう道は桜並木となっているため、心が洗われるような気分になります。
前神寺の見どころ
・御滝不動尊
・権現様縁日
本堂へ歩いていくと、かつて滝行が行われていた場所に、御滝不動尊(おたきふどうそん)があります。現在は水量が減り、岩肌が濡れる程度になっています。ここに向かって1円玉を投げ、岩肌に張り付けばご利益があるといわれています。
前神寺では毎月20日に権現様縁日(ごんげんさまえんにち)が開かれます。権現様とは蔵王権現のことで修験度の本尊として祀られることの多い仏です。
縁日の夜に、3体の蔵王権現が御開帳されます。それを体の悪い所にこすりつけると、ご利益が得られ、病気平癒につながるとされます。
石鎚神社
江戸時代のガイドブック「四国遍路道指南」には本来の札所は石鎚山成就社にあるという旨が記されています。かつて、霊山信仰が盛んであり、宗教上の理由により6月1日から3日の限られた間にしか参拝できませんでした。そこでお遍路さんは麓にある前神寺を参拝するようになったのです。
石鎚山成就社は石鎚山の中腹にある神社で1年中参拝することができます。また、現在ではロープウェイが開通したためアクセスが容易になりました。ただし、毎年7月1日の山開き期間は、成就社より先は女人禁制となっています。
石鎚登山をする場合は成就社からが本格的な登山となります。そのため、春から秋にかけての登山シーズンは成就社の境内に登山者が集まります。西日本最高峰でありながら、比較的難易度が低い山なので老若男女が楽しめます。
札所の歴史
奈良時代、修験道の祖である役行者小角(えんのぎょうじゃおずぬ)が開創し、石鎚大権現を祀ったと伝わります。
後に、桓武天皇が病気平癒を祈願し、ご利益が得られたとされます。これをきっかけに、建物が造られ、前神寺と呼ばれるようになりました。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。前神寺では阿弥陀如来が本尊として祀られています。
アクセス