基本情報

名称 得度山 灌頂院 切幡寺
名称(読み) とくどざん かんじょういん きりはたじ
本尊 千手観音菩薩
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし

門前の商店街から標高差100m近くある長い上り坂を上ると10番札所 切幡寺の山門にたどり着きます。そこから333暖の階段を登りきると本堂に到着します。
息を切らしてたどり着いた境内からは、吉野川を見下ろす絶景を楽しむことができます。特に、本堂から石段を上った先にある大塔からの景色は圧巻です。
切幡寺の見どころ
・大塔
・奥殿

吉野川は中央構造線という巨大な断層に沿って流れる川で、地形から大地のエネルギーを感じることができます。本堂から石段を上った先にある大塔からは吉野川が一望できます。
吉野川の奥に見える山々のなかに、12番札所 焼山寺はあります。歩き遍路ではここから厳しい遍路道が始まることに気づくことでしょう。
大塔は豊臣秀頼が大阪にある住吉大社神宮寺というお寺に寄贈した塔で、明治6年(1873年)に切幡寺の住職が買い取り移築したものです。
本殿の裏手にある奥殿まで参拝できれば、あなたもお遍路マニア。本殿の裏側にまわると奥殿と言う建物が併設されています。この奥殿には即身仏となった、はたきり娘が安置されています。奥殿の壁にある観音開きの扉の奥にある即身仏に対して般若心経を唱えるお遍路さんもいます。
機織り娘
切幡寺の名前の由来にもなった「機織り娘」のエピソードがあります。
弘法大師が修行でこの地を訪れた際、で若い機織をする娘に出会いました。破れた布を直すために布が欲しいと娘に頼むと、娘は快く引き受け新しい布を差し出しました。
感動した大師は娘に願い事があるかと尋ねたところ、娘は亡くなった両親を弔うために千手観音を祀り、自分も尼になって修行をしたいといいました。
大師は娘の願い通り千手観音を掘り、娘を尼にしてやりました。すると突然、むすめは即身仏となって観音様になったといわれています。
その時の即身仏が秘仏として奥殿に祀られているのです。
札所の歴史
弘仁(810~824年)に弘法大師によって建立されました。機織り娘のエピソードを嵯峨天皇に伝え、その時彫った千手観音を本尊として南向きに、また即身仏を北向きに安置したとされます。
本尊
本尊は寺の中心的な仏様で本堂に祀られています。切幡寺では千手観音が本尊として祀られていますが秘仏のため拝観することはできません。
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